ムドリクのクロスを後逸してしまったラジャ photo/Getty Images

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プレミアリーグ第9節。アーセナルはアウェイでチェルシーと対戦し、2-2のドローでゲームを終えた。

2点を先行されながらも、後半に追いついて勝点を持ち帰ったのはポジティブな要素だ。しかし、この試合では不安定なパフォーマンスを見せた選手も何人かいた。存在感がなかったキャプテンのマルティン・ウーデゴー。同じくジョルジーニョ。前半で冨安健洋と交代したオレクサンドル・ジンチェンコ。そしてGKのダビド・ラジャだ。

ラジャに関しては、つい先日まで正GKだったアーロン・ラムズデールとどちらが良いかというのが話題となっている。ミケル・アルテタ監督は2名の併用を示唆していたものの、蓋をあけてみれば起用されるのはラジャばかりとなっており、さっそくマンチェスター・ユナイテッドからのラムズデールへの興味が報じられるなど身辺が騒がしくなってしまった。

そしてこの試合で、現在のサポーターの気持ちが少し漏れ出したようだ。ラジャがミハイロ・ムドリクが蹴りそこねたクロスの軌道を見誤り、チェルシーに2点目が入ってしまったシーンで、一部のサポーターがラムズデールのチャントを歌っていたと英『football.london』が報じている。

クロスが予想外の軌道で飛んできたため、ラジャのポジショニングがミスだったのかは議論があるが、ラジャよりもラムズデールの方がいいと考えているサポーターは確実にいるということだ。このほかにもラジャは後半にショートパスを誤ってコール・パルマーにカットされてしまい、ピンチを招いている。同メディアは、ラジャのパフォーマンスに「5」の低評価をつけ、「彼の後方からのプレイに対してもっと批判的になってもいいかもしれない」と綴った。ただ、繋ぐように指示しているのは監督だということは忘れてはならない。

ちなみにラムズデールは試合の直前に子供が産まれたとのことで、この試合はベンチにも入っていなかった。試合後、ラムズデールのチャントについて問われたミケル・アルテタ監督は「彼が父親になったから、ファンは彼のためにたくさん歌ったんだ」と答え、議論を回避したようだ。