オルツ 累計調達額81億円、oViceと連携してメタバース・バーチャルオフィスとパーソナルAI技術を組合せたDXを加速

写真拡大 (全2枚)

コロナ禍をきっかけにリモートワークが浸透し、オフィス以外にも働く場所の分散が進む一方で、取引先や仕事内容・環境などによる「働き方・働く場所の選択の制約」が引き続き社会課題となっていることと同様に、働く場所の分散化によるコミュニケーションロスにより、組織の生産性の低下や自宅で過ごす時間が増加した従業員のメンタル不調なども問題視されている。
リモートワークが普及しただけではオフィス環境のDXは進んでいるとは言えず、様々な非生産的労働や従業員の孤立には、解決のための努力が必要不可欠だということだ。
そこで、P.A.I.(パーソナル人工知能)をはじめ、AIクローン技術でつくり出すパーソナルAIの開発および実用化を行う株式会社オルツは、「誰もが、どこからでも“つながる”」2次元のビジネスメタバース「ovice(オヴィス)」を提供するoVice株式会社とのサービス連携を開始することを2023年9月15日に発表した。
両社は、バーチャルオフィスにおける議事録の自動作成・要約・リアルタイム翻訳に加え、発話者の音声に基づいたリアルタイム同時翻訳なども視野に入れたサービス開発を行うことで、人が働く上での非生産的制約・物理的制約を解消することを目的としたサービスの実現を目指すとしている。
●サービス連携の内容
「人々の生活から物理的制約をなくす」ことを掲げるoViceと、「非生産的労働からの解放」を掲げるオルツは、お互いのテクノロジーを連携させることで、より働きやすい時間と場所の提供を目指すとしている。具体的には、oViceが有するバーチャルオフィスの技術と、オルツが有するAIによる高精度音声認識技術を組み合わせることで、以下のサービスの実現に取り組んでいく。

・従業員の会話や会議、商談を自動テキスト化および企業にとっての資産化・同時翻訳による言葉の壁の解決に加え、高精度なリアルタイム音声認識・翻訳・音声合成を組み合わせた、さらなるグローバルコミュニケーションの活性化・パーソナルAI技術を活用した「バーチャルアシスタント」の普及による、より自走できるオフィス環境の提供

なお、具体的なサービス内容やサービス開始時期に関しては、準備が整い次第あらためて発表予定だ。
●アバターを使い交流する2次元のビジネスメタバース「ovice」
oviceは「誰もが、どこからでも“つながる”」2次元のビジネスメタバースだ。2020年8月のサービス開始以降、テレワークにおけるバーチャルオフィスやオンラインイベント、オープンキャンパスなど、さまざまな場面での活用が進み、2023年4月末時点で約4,000社に導入されている。

■【動画】ovice(オヴィス)サービス紹介動画:

▼各社について:
oVice株式会社「誰もが、どこからでも“つながる”」ことができるビジネスメタバース「ovice(オヴィス)」を開発・提供。また、oViceはシリーズBラウンドで新規投資家および既存株主含む複数投資家を引受先とする第三者割当増資に加え、複数の金融機関からの融資により総額45億円の資金調達を行ったことを2022年8月31日に発表した。株式会社オルツP.A.I.(パーソナル人工知能)、AIクローンをつくり出すことによって「人の非生産的労働からの解放を目指す」ベンチャー企業である同社は、AIの対話エンジンの開発から生まれた音声認識テクノロジーを活用した「AI GIJIROKU
」などのSaaSプロダクトも開発・提供しており、2023年9月までの累計調達額は80億円超に達した。