ジャニーズ事務所

写真拡大

「ジャニーズ性加害問題当事者の会」が2023年9月11日に開いた記者会見中、俳優の木村拓哉さんがインスタグラムでジャニー喜多川氏のモットーとされる「show must go on!」のメッセージを含む投稿をしたことについて、被害の当事者らから「無神経」「不謹慎」といった声が上がった。

「今のタイミングでそれを言えることではないと思いますし、まあちょっと無神経だなと」

木村さんは、故ジャニー喜多川氏による性加害問題についてジャニーズ事務所が開いた会見終了後、インスタグラムを更新。敬礼風のポーズを取った自身の写真と共に「show must go on!」というジャニー氏のモットーとして知られる慣用句を投稿し、賛否両論を呼んでいた。批判の声が強まったのを受けてか、木村さんはこの投稿を10日までに削除している。

「ジャニーズ性加害問題当事者の会」のメンバー9名は11日、日本弁護士連合会(日弁連)に人権救済の申し立てを申請したのち、記者会見を開いた。

弁護士の説明によると、申し立ては「ジャニーズ事務所のジャニー喜多川氏から受けた加害行為、性加害行為。それが人権侵害であるとして、その救済を求めているもの」だという。

申し立ての概要について、第一に「謝罪せよ」、第二に「被害回復のための措置を講じるとともに、二度とこのような加害行為が起きないようにするための防止策を策定の上、それを公表しかつ実践せよ」と説明している。

質疑応答の際、記者から「木村拓哉さんの『show must go on!』という言葉について、その点をお聞きしたい」との質問が上がった。

指名された大島幸広さんは言葉に詰まりつつ、「あのー、先にこう......この問題を。この問題はもう終わりだから先に行こうと。そういうことですよね」と木村さんの投稿の意図を推測し、「それはとても、今のタイミングでそれを言えることではないと思いますし、まあちょっと無神経だなと思いますね」とした。

ハヤシさんは「どういう意図でその発言(をしたか)。色々な捉え方があると思いますけど、不謹慎にしか映らないかなと思います」と苦言を呈した。

一方で、「ただ、事務所の中で残っているタレントさんたちは、この場を一生懸命乗り切ろうという言い方はちょっと悪い言葉かもしれないですけど、『解決していこう』とみんな必死だと思うんで。励ましの言葉、頑張ろうという言葉としては、うん。僕、個人的には、そういうつもりだった(のではないかと考える)。『自分達を奮い立たせて頑張るぞ』みたいな言葉だったんじゃないのかなと思っております。そんなに深く(怒ったり)はないです」と理解も示した。

木村さんの投稿について「内向きのメッセージに終始しているのではないか」との旨の追加質問には、ハヤシさんは「ちょっとなんか個人攻撃になりそうなので、コメントは差し控えさせていただきます。すみません」とした。