バスケ日本代表の渡邊雄太【写真:ロイター】

写真拡大

渡邊の“背水の陣”を伝える記事に中国のファンが反応

 バスケットボール男子日本代表は2日、沖縄で行われているワールドカップ(W杯)でカーボベルデを80-71で下した。大会3勝目を挙げ、2024年のパリ五輪出場をつかんだ。大会前に「五輪に行けなければ代表活動から引退する」とまで宣言していた渡邊雄太にとっては、背水の陣での悲願達成。これに中国のファンが「私たちは彼らの決意を学ぶ必要がある」と反応している。

 中国のスポーツメディア「ジーボーバ」が「W杯前、渡邊雄太は勝てなければナショナルチームをやめると言っていた」と題した記事に集まったコメントには、“日本代表にあって、中国代表にないもの”を指摘する中国のバスケファンの声が集まった。

渡邊雄太は、負けたらナショナルチームから退くと言った。どうして私たちの選手にはこの決心がないんだろう。どうしてこの闘志がないんだろう」
「決意、粘り強さ、自信。中国のバスケットボールチームもこの3つを取り戻す必要がある」
「私たちは彼らの決意を学ぶ必要がある。何かを成し遂げるためにはまずは決心すること。そして、そのために努力することが大切だ」

 渡邊の意志の強さを称える一方で、中国代表の現状を嘆く声も並ぶ。

「中国チームの選手にはこんな言葉を口にする気概はない」
「中国の男子バスケットチームには芯となる選手がいない。精神的なリーダーがいない。まるで適当に人を集めた草野球だ」

 中国はこの大会、セルビア、プエルトリコ、南スーダンとともに入ったグループBとその後の順位決定リーグで5試合を戦い1勝4敗、得失点差-94に終わった。1984年のロサンゼルス五輪から、2016年のリオデジャネイロ五輪まで、9大会連続の本選出場を果たしたアジアの強豪はかつての姿を取り戻すことはできるのだろうか。

(THE ANSWER編集部)