メイン・スケート中の羽生(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

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「僕自身も孤独感みたいなものはいろいろ感じていて(中略)、だんだん一人にこもるようになってきましたね。(中略)楽曲に助けてもらって、そのうち、あふれ出す感情がやっとちょっとずつ言葉になってきて、伝えられるようになって、ってことが多いですかね」

8月12日に、『おげんさんのサブスク堂』(NHK)に出演し、音楽について楽しそうに話した羽生結弦(28)だが、同月4日の入籍報告に対しての言及はなかった。

結婚を発表してから約1カ月、羽生にはファンの前に登場する新たなイベントの予定がほとんどないという。

「今秋に全国でアイスショーを開催するはずが、計画ごと立ち消えになったという話もあります。ファンの誰もが羽生さんの肉声を待ちわびている状況ですから、表舞台に立つタイミングを慎重に見計らっているのでしょう」(スポーツ紙記者)

羽生が沈黙を守り続ける間にも、世間では結婚相手の候補が次々と挙がっている。しかし、検証していくと、どれも信ぴょう性に欠けるようだ。前出のスポーツ紙記者はこう話す。

「元国民的アイドルとの噂は、元々彼女が一方的にファンだっただけで接点もない、と関係者たちによって否定されています」

また、同業者の有力候補も誤りだと判明した。

「とある元スケーターです。村上佳菜子さんが『羽生くんの彼女』『あの2人まだ付き合っているのかな』として、突然彼女の名前を出したといわれていますが、真偽は定かではありませんでした。ですがその彼女は、数年前に別の男性と結婚していたそうです」(前出・スポーツ紙記者)

さまざまな説が浮かんでは消えていくなか、当のフィギュア業界では、根強くささやかれている新妻説があるという。

「フィギュアの世界では、子どものころからずっと一緒にいて、上下関係があっても、みんな友達のような感じです。なかでも羽生くんは不思議な人。試合前はずっと鏡の前に立って演技のチェックをしていました。集中するためだと思いますが、そんな人は羽生くんだけでしたよ」

そう語るのは、羽生をよく知るフィギュア仲間。こんな貴重な証言が飛び出した―。

「やっぱり相手が気になるので、フィギュア仲間たちと集まって、何人か候補を挙げて話し合いました。すると、満場一致で“あの同級生”に違いない、とまとまったのです」

なんと相手は、’16年に熱愛を報じられた高校の同級生・Aさんの可能性が高いというのだ。

かつての報道によると、Aさんは愛らしい顔立ちの小柄な女性で、クラスの中で羽生が唯一気を許していた存在だったそうだ。カナダに拠点を移してからも頻繁に連絡を取り合い、大学入学後に羽生の告白から交際がスタート。羽生はAさんにプロポーズまでしたが、母から結婚を認めてもらえなかったという。

■フィギュア仲間に“彼女です”と紹介

羽生は当時の会見で、その熱愛報道について、

「僕自身どうしてこうなっているのかわからない。本当に何もない。火のないところに煙は立たない、と言いますけど、火もないので、本当にびっくりしています。また、噂になっている方は高校の同級生で、その方にも迷惑をかけたと思いますし、この報道を聞いたファンの方々にも多大な迷惑をかけたと思います。本当に申し訳ないと思っています」

と強く否定していた。しかし、現実は違っていたという。前出のフィギュア仲間はこう続ける。

「羽生くんは、その女性を『彼女です』と紹介してくれました。髪の毛は肩にかかるくらいの長さで、派手なタイプの方ではなかったです。羽生くんはこういう人が好きなんだなと思いました。円満な様子でしたが、その後は、紆余曲折あって破局してしまったと聞きました」

しかし、一心同体の2人は簡単には離れない。羽生は、5年ほど前に彼女と復縁したのだという。

「数年前のアイスショーに、羽生くんはその同級生を再び連れてきたのです。そのまま関係が続いて、ついに籍を入れたのだと思っています」

同級生と5年間の“秘恋”の末にゴールイン。夢物語かと思いきや、ファンの間でも本命視されている説のようだ。

「お相手はやはり“あの同級生”だと思います。報道された当時、羽生くんはものすごく怒っていました。きっと事実だからこそ、彼女を守らなきゃと思っていたんじゃないかと。結婚相手の素性を明かさないのも彼女の安全のためでしょう」(羽生結弦ファン)

そして、最近のアイスショーでも、彼女は目撃されていた。昨年11月と12月、プロ転向後初のアイスショー『プロローグ』の横浜・八戸公演でも、羽生と恋人らしき人物が楽屋口に一緒にいたというのだ。関係者によると、色白で目立たない女性だったそうだ。フィギュア仲間が語った彼女の特徴にどこか似ている。

結婚に至るまで常に支え合った2人のことを、前出のフィギュア仲間も祝福しているという。

「羽生くんは海外でも女性に人気で、ロシア選手の全員がかっこいいと言うほどです。とにかくモテモテでした。それでも、学生時代からの彼女を大事にして、純愛を貫いていたとしたら、彼らしくて素敵だと思います」

プロ転向表明の会見で、

「僕自身がこれからも生きていく中で、生活していく中で、心を大切にしてもいいんじゃないかな」

と本音をこぼしていた羽生。

長年隠し続けた彼女と堂々と結ばれること。この結婚も、もしかしたら“自分の心を大切に”した選択の一つなのかもしれない。