電気自動車(EV)の開発を行うGLMはこのほど、カーシェアリング向け軽自動車規格電気自動車(EV)「ミモス」(MiMos)の取り扱いを開始した。

全長3m以下と一般的な軽自動車よりコンパクトなサイズの「MiMoS」

ミモスは一般的な軽自動車のサイズよりさらに一回りほど小さい全長2,998mm/全高1,555mm/全幅1,478mmのコンパクトEVでありながら、4人乗車が可能な4シーターのモデル。4人乗車時でも荷物の積載スペースが確保されているため、さまざまな乗車シーンへの対応が可能なEVとなる。

満充電時の最大航続距離は約130km。短距離および中距離の移動が主となる2次交通向けモビリティとしては十分なスペックだ。家庭用200V充電器で充電が可能で、フル充電には約6時間を要する。









日本の道路事情や生活環境に最もフィットした軽自動車規格のEV

利便性が非常に高いことから欧州市場を中心にすでに広く知られ、生活にも取り入られている超小型サイズの電動モビリティだが、日本ではまだまだ市場への浸透が進んでいない。

世界的な電動化シフトの潮流を受け日本市場にも多くのEVが投入され始めているものの、日本で多くのシェアを占める軽自動車サイズのEVはまだ選択肢が非常に少なく、GLMでは市場のニーズにこたえられていないと感じているという。

そこで今回、より早く市場への投入を図るべく、海外メーカーにて普通自動車規格で作られた欧州向け車両に着目。同社のEVに関する豊富な技術・経験により、国内保安基準への適合および軽自動車規格を満たす仕様に改良を加え、軽自動車での登録を実現した。









世界の市場に既に投入済みのEVを日本の軽自動車企画に適合するよう改良

このような手段を取ることにより、非常にスピーディーな日本市場投入を実現したことに加え、国内競合車に対しリーズナブルな価格を達成。同社では、「環境対応や交通手段の衰退への解決策としてEV導入を検討している各種行政および企業向けに新たな選択肢を与えることができると確信しております」とコメントしている。

同車両は今後、主にシェアリングサービスを検討している各種行政や企業向けに販売およびリースを行う予定となる。