加入翌日に早速デビューを飾った遠藤。(C)Getty Images

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 狙っていた有望の若手を逃した直後に、30歳のベテランを電撃獲得すれば、こういった声が上がるのも避けられないことかもしれない。

 リバプールがシュトゥットガルトから日本代表キャプテンの遠藤航を獲得したことについて、「パニックバイ」ではないかとの意見もあるようだ。

 ジョーダン・ヘンダーソンやファビーニョ、ジェームズ・ミルナーと、中盤の主力が退団したことを受け、リバプールがターゲットにしたのは、21歳のモイセス・カイセドや19歳のロメオ・ラビアだった。だが、巨額の移籍金を用意しながらも、チェルシーとの争奪戦に敗れた。

 そしてユルゲン・クロップ監督のチームが白羽の矢を立てたのが、シュトゥットガルトで腕章を巻いていた遠藤だ。過去2シーズンのブンデスリーガで苦しみながら残留したチームの30歳という人選に、一部のサポーターは不満を抱いている。

【動画】遠藤航がリバプールデビュー!加入からわずか1日でピッチに立つ
 英紙『Mirror』によると、コメンテーターのリチャード・キースや元スコットランド代表のアンディ・グレイも、遠藤獲得に納得していないようだ。『beIN Sport』で「ヘンダーソンよりたいして若くない。カイセドとかを獲得できず、少しパニックになったのでは?」といった見解を示している。

「シュトゥットガルトのキャプテンということは知っている。まずまずの選手だ。日本代表では非常に重要だろう。そしてリバプールに必要なタイプだ」

「6番で、攻撃的なMFではない。だが、リバプールがこの夏ずっと補強しようとしてきたタイプだ。ただそのポジションの強化リストで彼がどれほどだったかは分からない」

 優先順位が高かったわけでないことは確かだ。しかし、クロップは遠藤を高く評価していると強調した。そして実際、加入決定翌日にいきなりデビューを飾っている。

 リバプールの中盤にできた穴を埋められる存在として期待される遠藤。その活躍で懐疑的な意見を吹き飛ばせるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部