掲載:THE FIRST TIMES

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■「一見湘南乃風の20歳の誕生日会と思われがちですが、20年間支えてくれたみんなへの愛を俺たちが伝える! 俺たちの愛はこうやって返す!」(HAN-KUN)

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湘南乃風が1月に武道館で行った20周年第1弾ライブ『新・春・狂・乱』で発表された横浜スタジアムでのアニバーサリーライブ。

そこから約7ヵ月、二十周年記念公演『風祭り at 横浜スタジアム~困ったことがあったらな、風に向かって俺らの名前を呼べ! あんちゃん達がどっからでも飛んできてやるから~』の当日がやってきた。

湘南乃風の地元である神奈川県にある横浜スタジアムに集まったオーディエンス3万人からは“祭り”のムード満載。

20年間 DJ/バックセレクターを務めるThe BK Sound(読み:ビーケー・サウンド)が現れると、オーディエンスが一斉に立ち上がり、タオルを掲げる。神輿を模したようなステージセット。「ラッセラー! ラッセラー!」という掛け声が聞こえ、ビジョンに湘南乃風の4人の姿が映る。

ラガビートがじわじわと熱気を滾らせる「COME AGAIN」から祝祭はスタートした。RED RICE、若旦那、SHOCK EYE、HAN-KUNと登場し、ラップのバトンを渡す。スタジアムに青と白の大量のタオルが舞う。序盤はアゲアゲのナンバーを細かく繋げ、ウォーミングアップにしては十二分な盛り上がりだ。

HAN-KUNが「一見湘南乃風の20歳の誕生日会と思われがちですが、20年間支えてくれたみんなへの愛を俺たちが伝える! 俺たちの愛はこうやって返す!」と叫んで、「曖歌」から湘南乃風の夏曲メドレーが始まった。メンバーと3万人の大合唱が巻き起こり、早速4人の愛がオーディエンスにダイレクトに伝わった。

「Summers」でステージから勢い良くウォーターキャノンが吹き上がったと思ったら、「晴ル矢」「Winner」「炎天夏」でもどんどん吹き上がる。

「晴伝説」で4人は肩を組んで円陣を組みながら歌い、「あっという間に20年だね」と讃え合う。もちろん“あの空へ あの空で負けんじゃねぇ 泣くんじゃねぇ”というサビでは一斉にタオルが振られた。

自分が自分であるために、歯を食いしばりながら日本であまり馴染みのなかったレゲエを鳴らし続けた日々。ここはまだまだゴールではないが、20周年という大きな通過点。こうやってみんなで笑い合えているのは輝かしい勲章だろう。

The BK Soundのリクエストによる「Hyper Something」ではINFINITY16のTELA-C(読み:テラシー)を招き入れた。

TELA-Cが重低音響くダンスミュージックで盟友の20周年を祝福する。HAN-KUNが「改めて俺たちの仲間、TELA-CにBIG UP!」言うと、「BIG UP」の美しいメロディが流れた。10周年の時に、ここ横浜スタジアムで歌うために作られた曲だ。RED RICEが「10年前の約束。あの続きをまたやろう」と言ってAメロへを歌い始めた。

4人でこの10年間の変化をユーモアも交えしみじみと振り返ったあと、HAN-KUNが「結局何が言いたかったというと、未来なんて誰にもわからないってこと。だからみんなの人生、うまくいかないなって思ったとしても下を向かないでほしい。うまくいかなくて当たり前だから。自分と誰かを比べないでほしい。違って当たり前だから。むしろ人と違うってことを誇ってほしい。俺はそれをこのメンバーから学んだ。みんな自分なりに生きよう。人生は1回きりだから」と言って「夢物語」へ。

若旦那は歌詞を“地球が終わるとしたら今日みたいに歌ってみたいね”と変えて歌った。

HAN-KUNが場内の照明を暗くしてほしいとリクエストし、「自分たちで付けた未来への光」と言ってからの「純恋歌」。

つい先日、THE FIRST TAKEでも公開され話題となっている国民的ソングだ。3万人のオーディエンスは肩を組んで歌い、ライトバンドが左右に揺れる美しい光景が広がった。

4人が改めてオーディエンスに感謝を伝え、若旦那は「俺のMC代わり」と前置きして、10周年のタイミングで始めたギターによる弾き語りで新曲を披露した。

RED RICEは「どんなときでもスタッフと家族と仲間たち、全員がいたからこのステージがある。ここに集まってるみんな、ここに来れなかったみんな、全員で湘南乃風!」と口にし、SHOCK EYEは「高校生の時に初めてバイトをしたのがここ横浜スタジアムだった」と明かし、「音楽が一番長く続いている。ここにいる全員が俺に役目をくれたから、俺は今としても幸せです! それぞれの役目を見つけてほしい」とオーディエンスにエールを送った。

HAN-KUNが「俺たちは一番を目指してきた。でも20周年にしてやっと明確な一番が見つかった。今日みたいにみんなが楽しんでもらえる遊び場を作ること。まだ何も始まってないから終わりなんて絶対にない!」と言って、「一番歌」をオーディエンスにプレゼントした。

本編ラストは「睡蓮花」。サビでは照明が明るくなり、老若男女、大人も子供も問わず3万人が総立ちでタオルを回す姿が目に入る。

“濡れたまんまでイッちゃって!!!”と大合唱したところで花火が華々しく打ち上がった。メンバーがステージから客席に降り、3万人の叫ぶような大合唱が轟いた。

アンコールではステージにホーン隊を含めた大所帯のバンド編成が姿を現し、バンドセットによる「Rockin‘Wildメドレー」を披露。

HAN-KUNは「20年目にして俺たちの新しいスタイル、全員で新しい道を築き上げたい」と話したが、カラフルでパワフルなバンドサウンドにラガマフィンを融合させた新しい湘南乃風サウンドにより、あらたな伝説が開幕した。

若旦那が再びアコギを弾き、MOOMINが登場してのスペシャルな「応援歌 feat. MOOMIN」と「Real Riders」を経て、最後は止まることのない湘南乃風スピリットが注入された「Wild Speed」。

RED RICEが「俺らまだまだここが通過点。あらたな一歩を踏み出した瞬間を共に過ごせて最高でした。また進化して会いましょう!」と言うと、HAN-KUNが「止まることのないスピードでこの先も一緒に走り抜けてくれるかい? これは誓いの祭りだ」と続けた。この先もずっと、風の伝説は続く。

TEXT BY 小松香里

また、8月11日には「THE FIRST TAKE」に湘南乃風が初登場を果たし、自身の代表曲でもある「純恋歌」をバンドアレンジによる一発撮りでパフォーマンスを行った映像が公開。

公開後大きな反響を呼び、人気急上昇にもランクイン、1日で100万回再生を突破。「最高!」「感動した!」「20周年おめでとう」などコメント欄にも多くの反響が書き込まれ、大きな話題となっている。

8月5日(土)に千葉市蘇我スポーツ公園にて開催された、『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2023』では、
入場規制となる盛り上がりをみせ、幅広い層から支持されるアーティストということを改めて知らしめた。

湘南乃風、デビュー20周年アニバーサリーイヤーは、1月19日に自身初の単独武道館公演として開催した、
『新・春・狂・乱』公演武道館を皮切りに、4月1日から全国11都市12公演にて開催した全国ホールツアー、
『風伝説20周年記念TOUR2023』といずれも全公演SOLD OUTと大反響。

7月5日には、ベストアルバム『湘南乃風 ~20th Anniversary BEST~』をリリースし、音楽番組など多くのメディア出演やフェス等にも精力的に活動してきたなか、昨日の公演終了後、会場ビジョンにてメジャーデビュー20周年を締めくくるカウントダウンライブ『20周年記念 2023-2024 カウントダウンライブ at 神戸~今年も1年皆様お疲れ様でした~』の開催を発表。

このメモリアルイヤーを駆け抜けたメンバーとともに新年を迎えよう。


リリース情報
2023.07.05 ON SALE
Blu-ray&DVD『「新・春・狂・乱」武道館』

2023.07.05 ON SALE
ALBUM『湘南乃風 ~20th Anniversary BEST~』

湘南乃風 OFFICIAL SITE
http://www.134r.com/