ウルブズの監督を退任したロペテギ監督。(C)Getty Images

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 ウォルバーハンプトンは8月9日、双方合意の上で、ジュレン・ロペテギ監督との契約を解除したと発表した。2023-24シーズンのプレミアリーグ開幕が今週末と迫ったなか、まさかの事態となった。

 ロペテギ監督は昨年11月にウルブズの指揮官に就任すると、下位に低迷していたチームを13位まで引き上げ、プレミアリーグ残留に導いた。
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 今シーズンも引き続き指揮を執る予定だったが、補強方針を巡ってクラブと意見の相違が生まれ、退任を決断したようだ。ウルブズがそう明らかにしている。

 イギリス紙『Mirror』によれば、クラブの財政状況から満足に補強できないことに対し、ロペテギ監督は不満を持っていたという。

 今夏の補強は、どちらもフリーで契約したマット・ドハーティとトム・キングのみ、一方でルベン・ネベス、ネイサン・コリンズ、ラウール・ヒメネスを売却し、アマダ・トラオレ、ジョアン・モウティーニョ、ジエゴ・コスタといった主力陣も揃って契約満了で退団している。

 同紙は「潤沢な移籍金を得て、人件費を大幅に減らしたにもかかわらず、指揮官の望むような補強はできなかった」と報道。補強資金をうまく捻出できない状況が関係に亀裂が生じたようだ。

 また後任は、昨季にボーンマスで暫定的に監督を務めたガリー・オニール氏が有力で、クラブはすでに交渉を始めていると報じている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部