Amazonは、Fire TVで利用可能な広告付き動画ストリーミングアプリに対して、「Amazonの広告サービスを利用する」ことを求めています。さらに、Amazonの広告サービスを利用できない場合でも、広告付きの動画ストリーミングアプリに対しては「広告収益の30%をAmazonに分配すること」を義務付けるポリシーを間もなく施行することが明らかになりました。

Amazon modifies ad revenue, impressions share policy for international Fire TV apps | Fierce Wireless

https://www.streamtvinsider.com/video/amazon-modifies-ad-revenue-impressions-share-policy-international-fire-tv-apps



Amazon Updates Ad Revenue Sharing Policy for Fire TV Apps • iPhone in Canada Blog

https://www.iphoneincanada.ca/2023/07/31/amazon-fire-tv-apps-ad-revenue-sharing/

2023年9月1日から、AmazonはFire TVで使える動画ストリーミングサービスに対して、アメリカ国内における広告インプレッションの30%をAmazonに分配することを義務付ける新しい開発者ポリシーが施行されます。

該当部分は以下からチェックできます。

Fire TV上の広告に関するポリシー | ポリシーセンター

https://developer.amazon.com/ja/docs/policy-center/fire-tv-advertising.html#advertising-inventory-share-requirement



広告の収益分配に関する要件

2023年9月30日より、APSが提供されていない国においては、月間3万時間以上利用されている広告付きFire TVアプリの開発者は、Amazonから連絡を受けたのち、各国における広告付きFire TVアプリの広告から得られた総収益の30%をAmazonに提供する必要があります。


Fire TV上の広告に関するポリシーによると、アメリカで広告付きのFire TVアプリを提供しており、そのアプリの月間利用時間が5万時間を超えている場合、開発者はAmazonの広告サービスであるAmazon Publishing Services(APS)に登録する必要があるそうです。アメリカ以外の国と地域の場合、APSに登録しなければならないのは「月間利用時間3万時間以上」に引き下げられる模様。

加えて、APSが利用できない国で提供されている広告アリの動画ストリーミングサービスアプリに対して、Amazonは2023年9月30日から広告収益の30%をAmazonに提供することを義務付けています。

Amazonの広報担当者は、「我々の目標はFire TVで優れたストリーミング体験を提供し、ストリーミングパートナーが世界中で増え続ける顧客にリーチできるように支援することです。これをサポートするために、Amazonの商行為が世界中で一貫していることを保証するために、当社の商取引条件を更新しています」とコメントしました。



なお、ポリシーの変更前から広告付きFire TVアプリではAPSへの登録が必須でした。しかし、APSが利用できない国で提供されている広告付きアプリに関する特別なポリシーはありませんでした。