7月13日放送のライオンズナイターでは、PayPayドームのソフトバンク-西武13回戦の試合前に、埼玉西武ライオンズの源田壮亮選手にインタビューした模様を放送した。ライオンズは10日のソフトバンク戦で連敗を8で止めてから2連勝。同一カード3連勝に向け、攻守でチームに貢献するキャプテンに話を伺った。

――勝ったソフトバンク戦2試合の9回裏の守りを振り返らせてください。月曜日の京セラドーム(7月10日、ソフトバンク-西武11回戦)、1点リードで1アウト1、3塁の大ピンチでしたが、ショートで守っていてどうでしたか?
源田「こっちも増田(達至)さんで勝ちにいっている状況だったので、守り切ろうという気持ちでいました」

――頭を越えそうな牧原大成選手のショートライナーをジャンピングキャッチのファインプレーで見事アウトにしてみせました。飛んでくる前に心の準備、体の準備をどう整えていたのですか?
源田「いつも通りですね。平常心で守ってました」

――ライナーが来たからジャンプしたということですね?
源田「そうですね」

――ジャンプのタイミングを間違えると捕れないばかりか、同点になってしまう場面でした。どのタイミングでジャンプするのが良いものなのでしょうか?
源田「捕れるタイミングですかね(笑)。でもたまにジャンプのタイミングが悪いこともあるので、あの時は良いタイミングで捕れました」

――昨夜の北九州(7月12日、ソフトバンク-西武12回戦)、2点リードで迎えた最終回は三者凡退で終えましたが、全て源田さんがさばきましたね?
源田「はい」

――まず1アウト目、牧原大成選手の打ったサード後方のフライ、ライン際の芝生の切れ目付近でスライディングキャッチされました。あのようなスライディングキャッチは得意ですよね?
源田「どうしても捕る位置が低くなってしまう時は、スライディングした方が安心感あったりするので、あのような形になりましたね」

――次に2アウト目、柳町(達)選手のハーフライナーの打球を前に突っ込んで2バウンドで処理し、ランニングジャンピングスローをしました。源田さんの中ではギリギリのプレーだったのでしょうか?
源田「いや、柳町選手が(バットを)振り切ってて走り出しが遅かったので、余裕持っていつもよりも歩いて投げました」

――最後に3アウト目、栗原(陵矢)選手の三遊間寄りの打球、ダッシュしてバックハンドで捕球後、振り向きざまにノーステップで一塁送球されました。あれは楽々アウトでしたね?
源田「逆シングルはとにかく早くボールを離すことが大事かなと思っています。ボールは弱くても(手から)早く離した方が、(送球の)一塁到達は早いのでそういう感じでいきました」

――バッティングの話をさせてください。今週のソフトバンク3連戦初戦から、バットを変えましたね?
源田「そうですね」

――きっかけはなんだったのでしょうか?
源田「周東(右京)選手のバットをもらって、そのまま使いました」

――周東(右京)選手からバットをもらったタイミングはいつだったのでしょうか?
源田「京セラの日(ソフトバンク3連戦初戦)の試合前ですね」

――それは源田さんが『ちょうだい』とおっしゃったのですか?
源田「はい!」

――何故そうおっしゃったのですか?
源田「ああいう手元に重みがあるバットというのは体からバットが離れにくかったり、ヘッドがいつもより効いて回ったりする感じがあるんです。今思うようにストレートが弾けない状況で、少しでもヘッドがクルっと回ってくれるようなバットを周東選手が持っているのは知っていたので、使いたいなと思ってお願いしました」

――グリップがこけしの頭のような形ですよね?
源田「『こけしバット』って言われてるらしくて」

――今までの野球人生で『こけしバット』を使った経験はありますか?
源田「初めてです」

――月曜日の試合前練習で実際に打ってみて、感触が良かったということなんですか?
源田「バランスが良くなっていた感じがあったのと、相手ピッチャー(スチュワート・ジュニア投手)が球の速い投手だったので使ってみようかなと」

――2試合で10打席使ってみて(感触は)いかがですか?
源田「間で自分のバットを使ったりもしてるので、まだちょっと分からないです」

――昨夜の最終打席(9回表にレフト前ヒット)はどのバットでしたか?
源田「自分のバットです」

――今日の試合でこけしバットを使う予定はありますか?
源田「まだ分からないです……」

――時折バットを変えて良い結果を出すことが頻繁にあると良いですね?
源田「そうですね。結構僕はバットの形とかを打席によって変えたりするタイプなので、いろいろ持ってます(笑)」

――今日(7月13日、PayPayドーム、ソフトバンク-西武13回戦)の先発は平良海馬投手です。今シーズンの彼を後ろから見ていて感じることはありますか?
源田「テンポ良く自分のペースでどんどん投げているので、すごく安心感はあります」

――リズムが良いと守りやすいですか?
源田「守りやすいですね。ただ平良が投げてる時、(今年)僕エラーしちゃってるので、集中しないと(笑)」

※インタビュアー:文化放送・斉藤一美アナウンサー