原巨人 広島に敗れゲーム差２・５ 敗因の陰に「２つの失敗」
思い切りのいい打撃が売りの中山だが…(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
巨人は７月１３日の広島戦（東京ドーム）に延長戦の末に１−６と敗れた。３ー４位攻防の３連戦で負け越しを喫し、３位広島とのゲーム差は２・５となった。
前日も安打が出ながら決定機に欠いた打線がまたも苦しむ姿を見せた。
【動画】延長１１回に巨人中継ぎの大江が坂倉に勝ち越しの適時打を浴びた場面
１−１で迎えた８回は無死一、二塁の場面で岡本和真が遊ゴロ、続く一死二、三塁では大城卓三が二飛と倒れた。最後は二死満塁の場面で吉川尚輝が遊ゴロとチャンスを生かしきれず。
９回も一死満塁の形を作りながら、秋広優人が空振り三振、中山礼都が遊ゴロに倒れ、サヨナラ機もモノにすることができなかった。延長１１回に中継ぎ陣が５失点と炎上したことが直接の敗因とはなったが、１２残塁と前日同様に「あと一本」が出なかったことが響いた。
この日の試合で一つ目の失敗が「タイムリー欠乏症」とすれば、守備のほころびも足を引っ張った。
１−１で迎えた延長１１回無死一、二塁の場面、秋山翔吾は三塁線へのセーフティバントを仕掛け、これに三塁を守っていた中山がチャージに迷い、オールセーフにしてしまった場面。打者走者をアウトにするのならば、三塁を守る中山が打球処理をすべきだったが、判断に迷ったことで投手の大江竜聖が処理して一塁送球、相手の好機を拡げることにつながった。結果としてその後飛び出した坂倉将吾の勝ち越し適時打で試合は決したとあって、通常三塁を守ることが少ない中山だけに難しい場面ではあったが、今後の糧にしたいプレーともなった。
これで今季の広島戦は５勝１０敗と、すでに「天敵」に浮上している。順調に増やしていた貯金もすでに１に。このままずるずる負けが込むわけにはいかない。前半戦最終のヤクルト３連戦（神宮）でこの悔しさを晴らせるか。注目カードとなりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
