7月12日(水)の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、水曜コメンテーター、経済アナリストの森永康平氏と番組パーソナリティの寺島尚正アナウンサーが、現行の保険証の使用期間延長というニュースについて意見を交わした。

厚生労働省は昨日、健康保険証とマイナンバーカードを一体化する「マイナ保険証」を巡り、発行済みの現行保険証を、一体化の猶予期間が終わる2025年秋まで一律で使えるよう各保険者に対応を要請する方針を固めた。
現行の保険証が使えなくなる時期が、保険の種類にかかわらず、2024年秋から事実上1年間延びることになる。国民の不安を和らげ、マイナ保険証への理解を広げる狙いがある。
改正マイナンバー法などは、24年秋の一体化期限後、最長1年の猶予期間を設けた。自営業者らが加入する国民健康保険や、75歳以上の高齢者が加入する後期高齢者医療制度の保険証は有効期限が切れると25年秋を待たず廃止される。厚労省は、そうした事態を避けるよう各保険者に対応を依頼する。具体的な運用は各保険者に委ねられるが、有効期限を特例的に延ばしたり来年秋の直前に保険証を再発行して25年秋までに有効期限が切れないようにしたりする手法などが想定されている。

寺島尚正アナ「現行の保険証とマイナ保険証。この切り替えのタイミング、混乱を呼びそうだという指摘もあります。森永さん、これどうご覧になりますか?」

森永康平「そうですね、マイナンバーカードがらみのトラブルがここ最近ずっと色々あって、この解決がされていない中で保険証の廃止をしますとかになってしまうと、現状不安に思っている方からすれば『強制なのか』と。事実上保険証が無かったら病院行けなかったりするわけで……行けますけど、めちゃめちゃ高いお金を払わされるわけじゃないですか」

寺島アナ「全額払わなきゃいけないわけですもんね」

森永「なので、事実上持っていないとダメでしょってことにされてしまう?それがマイナンバーカードのトラブルがある中で当初の目的通りってなってしまうと、判断がつかないと。そういう方たちの不満を抑えるために少し延長していきましょうという判断に至ったんだと思いますけども、ただ一方で絶対便利になるというところもあるわけで、そのメリットをちゃんとアピールしつつ、ただ不安に思っている方たちっていうのは今回のトラブルでより不安になったでしょうから、じゃあそれをどう再発させないのかというところの対策と、やはり周知ですね、『こうやったから大丈夫なんですよ』というところを期限までにアピールし続けるというのが国側の仕事なんじゃないかなと思いますけどね」