7月10日放送の「L is B presents 現場DX研究所」は、コクヨ株式会社 ワークプレイス事業本部 エンジニアリング本部、阿部浩典さんと小林光佑さんが出演。力を入れる取り組みやおすすめの商品などについて詳しく、お話しいただいた。

松井佐祐里アナ「まずは、企業プロフィールをご紹介させて頂きます。コクヨは1905年に創業しました。企業理念に「be_Unique.(ビーユニーク)」を掲げ、事業ドメインを「働く・学ぶ・暮らす」と設定し、ワークスタイル領域におけるオフィス家具の製造・仕入れ・販売、空間デザイン・コンサルテーションなどを行うファニチャー事業、ライフスタイル領域における文房具の製造・仕入れ・販売を行うステーショナリー事業、通販を行うビジネスサプライ流通事業、そして、インテリアリテール事業で構成され、オフィス家具や文具、通販にとどまらず、新しい商品やサービス、新事業によって、お客様への価値提供を展開しています。では、改めて事業内容を教えてください」

コクヨ株式会社ワークプレイス事業本部エンジニアリング本部・阿部浩典氏「皆さんコクヨと聞くと“CAMPUSノートに代表される文具”をイメージされるかと思いますが、コクヨには様々な事業があります。その中で、私達が携わっているのが“ワークスタイル領域におけるオフィス家具の製造・仕入れ・販売・空間デザイン・コンサルテーションなどを行うファニチャー事業”になります。ファニチャー事業では主にテクノロジーの進化により定着した働く場の分散や自由化と、働き方の多様化に伴うハイブリッドワークにおける新たな“働く”を提案しています。その働く「場」作りを通じて人々の生産性を向上させる Work&Life Style Companyとして、コクヨの存在感を高めている事業です」

L is B代表・横井太輔氏「お二方のお仕事内容を小林さんから教えてください」

コクヨ株式会社ワークプレイス事業本部エンジニアリング本部・小林光佑氏「我々は、ワークスタイル領域におけるファニチャー事業の中で、エンジニアリング本部という部署に所属してます。エンジニアリング本部ではお客様が“働く・学ぶ・暮らす”ための空間を安心・安全に具現化していく“納品・工事管理機能”を担っています。その中で、我々は現場で働くメンバーの働き方や業務改革、それらの取り組みの運用定着化に向けた推進役を担っています」

松井「今一番力を入れている取り組みは何ですか?」

阿部「デジタルツールを使って現場の業務を半自動化することです」

松居「どんなデジタルツールを使って業務の半自動化をされているんでしょうか?」

阿部「“半自動化”という点では現在、企画段階で実際に取り組みは開始していないのですが、“チャットボット”の活用に注目しています。directのHPにある“ビジネスボットレンタルサービス”を拝見すると、現場の業務に見合ったチャットボットの活用や、チャットボットに合わせて業務を見直す事で、現場のメンバーの働き方や新たな価値提供に繋がる可能性が大いにあると感じています。具体的に検討している1つとしては、施工パートナーさんを手配する業務を半自動化したいと考えています」

横井「半自動化っていうのは私もキーワードだと思っていまして、完全自動化というのは、おそらく不可能に近いんじゃないかなと思っているんですね。なぜかというと、いろんな業務がありますけれども、完全自動化を実現するのは、単純作業だとか、工場の生産ラインとか、そういうのは自動化できるかもしれませんが、いわゆるホワイトカラーの方々とフィールドワークの方々のこのコミュニケーションだとか、業務指示とかが完全自動化という世界があんまり描けてなくて、ただ半自動化というのは、今10ぐらいの業務量が5ぐらいになると空いた5を使って、次の新しいことができたりしますので、ここはまず折衷案としていいのかなというふうに思ってます」

阿部「私達も同じ考えで、全てを自動化するというのはなかなか難しいかなと思ってるんですけども、その業務、業務を切り取っていくと、ここは自動化できるよねとか、ここはやっぱり人がやった方が価値が生まれるよねっていうところをきちっと見極めて、こういったDXを導入していくっていうことをやっていきたいなというふうに考えて進めています」