パナソニックは6月21日、収納した衣類をケアできる「スマートクローゼット(HCC-R600A)」を発表した。8月1日に発売する。価格はオープン。左開きと右開きの2モデルを用意し、店頭予想価格はいずれも330,000円前後の見込み。

スマートクローゼット(HCC-R600A)

衣類をハンガーに掛けて収納し、運転コースを設定するだけで、自宅で衣類をケアできるロッカー型の衣類ケア家電。クローゼット内部に充満した「ナノイーX」が除菌・消臭し、花粉・ウイルスを抑制するほか、スチームによるシワのばし、乾燥を行うコースも用意する。衣類を揺らす機能はないため、静かに運転できる点もポイントという。

搭載コースは、ナノイーXコース、シワのばしコース、乾燥コースの3種類。

ナノイーXコースは、スマートクローゼットに衣類をかけて運転開始すると、ナノメートルサイズの微細なイオン「ナノイーX」が内部に充満。繊維の奥のニオイを消臭し、衣類に付着した菌やウイルス、花粉を抑制できる。運転設定は、除菌消臭/庫内ケアの2つを選べる。

ナノイーXコースでは熱やスチームを使わないため、熱に弱いデリケートな素材の衣類をケアするのに適しているという。





スマートクローゼット本体(左)、扉を開けたところ(右))

シワのばしコースは、たっぷりのスチームで衣類のシワをのばした後、温風で乾燥させるコース。スーツや制服といったシワが気になる衣類や、ふっくらさせたいダウン、ニットなどに適する。衣類スチームでは水を使うため、水洗いできない衣類には使用できない。設定は標準/しっかり/お急ぎの3つ。

毎日着るスーツなどを、自宅で手軽にケアできる家電だ

乾燥コースは、温風で衣類をやさしく乾燥するコース。雨に濡れてしまった衣類や、生乾きの洗濯物などを乾かすのに役立つ。設定は標準/しっかり/お急ぎ/タイマー(10分・30分・1時間・1時間30分・2時間)の4つ。衣類が乾く時間のめやすは、1着で約30分ほど(乾燥・お急ぎコース時)。

本体は縦に高いロッカー型で、扉は姿見としても使えるミラーデザイン。設定画面は、使うときだけ扉に浮き出る方式で、タッチ操作で好みのコースを選択する。電源は、扉を開けると自動でオンになり、操作部をロックするチャイルドロックも備える。

掛けられる衣類は3着(標準ハンガーを3つ内蔵)。内部には、庫内の空気をキレイに保つフィルターや、スチームに使う給水タンク、乾燥時にでる排水タンクを搭載する。このほか、スーツのズボンのセンタープレスができる「パンツプレス」を別売する(想定売価22,000円前後)。

扉はミラーデザイン。操作パネルは使うときだけ浮き出る方式だ

LGが販売している同種の衣類ケア家電「LG Styler」には、衣類を揺らしてシワなどを整える機構があるが、今回のスマートクローゼットに衣類を揺らす機構はなく、コースごとに最適な気流で運転する。このため稼働音が約30dB(ナノイーX「除菌消臭」コース時)と静かで、パナソニックでは「マンションや寝室にもおすすめ」としている。

本体サイズはW450×D613×H1,734mm。パナソニック公式通販サイト購入の場合は送料無料で、保証期間は1年間。

就寝時でも使える稼働音という