京都の謎のB級グルメ「ピネライス」って何? 老舗洋食屋『キッチンゴン』で実態を調査してきた!
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●京都で人気のB級グルメ「ピネライス」を求めて、『洋食屋キッチンゴン』へ。その正体とは?
京都には一部界隈では有名な謎のB級グルメで「ピネライス」という名前も不思議なメニューが存在するそうです。
なんでも国民食といえる人気メニュー、トンカツとチャーハンとカレーの夢のコラボメニューらしく、「ぜひ食べてみたい!」と思って調べてみると、『キッチンゴン』というお店の看板メニューだと判明したので実際に食べに行ってきました。
『キッチンゴン』は京都でも有名なお寺「六角堂」から歩いて数分の距離にある洋食屋です。
お目当ての「ピネライス」が本当に存在するのか確認するためにお店を見てみると、デカデカと「ピネライス」の文字を発見、こちらで間違いなさそうです。
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お店のメニューには、その由来も記載されていました。お店のオーナーがフランスで修行中にカツを上げていたところ、「もっと小さくしろ」という意味のフランス語で「ピネ、ピネ」と言われていたのが由来とのこと。小さくしろということはつまり大きいということ、これは期待が膨らみます。
分かっていてもテンションがあがる! チャーハンとカレーとカツの共演
「ピネライス」を注文するとまず、チャーハンの量から確認されます。せっかくなので大盛にしようと思っていた所、店員さんに「小でいいですか?」と切り出され、「中じゃないの?」とちょっとビックリ。
量を確認してみると小で220g、中で350g、大で450gという量。450gは牛丼の特盛のご飯よりも多いですよね。その量のチャーハンにカレーとカツが合流すると考えるとかなりのボリュームになりそうですが、初志貫徹と大盛で注文しました。
「ピネライス」ビッグサイズ 1020円
やってきました、こちらが「ピネライス」。一見するとただのカツカレー。しかしよく見るとご飯部分は茶色い……まずはカレーもカツもなしでチャーハンだけ食べてみます。
そもそも洋食屋でチャーハンというのも不思議な話で、ピラフっぽいのかと思うと味は確かにチャーハン。食感に関してはパラパラというよりフワフワ要素も強くてフワパラ。あまり食べたことない感じですがおいしいです。
今度はチャーハンにカレーをたっぷりとかけていただきます。「チャーハンにカレーを掛けると味が濃そう」とも思いますが、カレーは優しめの味で濃すぎるという感じではなく、チャーハンとカレーを一緒に食べても丁度いいくらいの味わいとなっています。
そして「ピネ、ピネ、(もっと小さくしろ)」と言われていたカツは、薄切りではあるものの確かに大きめ。これを全部一つにして「ピネライス」完全体で食べると、ガツンとボリューミー、なかなか絶妙のバランスとなっています。
付け合わせとして出された濃厚なミニポタージュスープも飲みつつ、カツとカレーとチャーハンというドリームチームを食べ進めていると、意外とペロッと完食となりました。
調査結果
チャーハンをケチャップライスに変更した赤ピネや、カツを巨大化させたわらじピネなど、「ピネライス」にはバリエーションがあるそう。六角堂を訪れた際の意外過ぎるランチとしてもオススメの店となっています。
(撮影・文◎けいたろう)
●SHOP INFO
キッチンゴン 本店
住:京都市中京区六角通高倉東入プラネシア六角高倉1F
TEL:075-255-5300
営:月~金11:00~14:30、17:30~21:00
土日祝11:00~21:00
休:水曜
●著者プロフィール
けいたろう
旅するグルメライター。大阪と京都をむすぶ京阪電車の沿線在住で、複数の旅行情報サイトにて旅とグルメのガイド記事を執筆。気になるグルメ情報があるとB級グルメも高級店も穴場のお店も有名行列店でも、とにかく幅広く取材!食楽webでは関西グルメ情報を中心に紹介しています。