「私がどんな想いで育ててきたか…」反抗期の息子へ、白米の上に綴った“あなたの成長記録” お弁当を通して変化した親子の関係性
毎日の子どものお弁当作りはとても大変な作業。とはいえ、お弁当も親子を繋ぐ1つのコミュニケーションだ。そんな中でも息子弁当さんが作る息子さんへのお弁当はユニークだ。白米の上に文字を書く形で、彼の生い立ちや成長記録を日記のように綴っている。このようなお弁当を作る裏には、反抗期で意志の疎通がなかなか難しかった息子さんに伝えたいある想いがあったからだという。
【画像20点】壮絶だった出産のことや初めて母の名前を呼んだ日のこと…白米の上に紡ぐ息子の成長記録エピソード
■「息子が何か得るものがあるかも…」白米の上に“息子の成長記録”を綴ったきっかけ
「あなたの成長記録」と題し、出産期から幼少期までの息子さんとのエピソードを白米の上に手紙形式で残している息子弁当さん。丁寧に書かれた文字の細やかさはもちろんのこと、そこに綴られているエピソードに対しても多くの反響が寄せられ、人気を集めている。
そこには、息子さん出産時、なかなか生まれてこない焦りと陣痛の痛みから、「今晩生まれるね」と言ってくれた看護師さんに「嘘つき!」と叫んでしまったこと、料理が苦手で離乳食に奮闘した時のこと、息子さんが歩行器で爆走し、ケガをした時のこと、母の事を初めて呼んだのは「ママ」でも「お母さん」でもなく名前だったこと…、さまざまなエピソードが綴られている。息子さんが反抗期に差し掛かった頃は、心がえぐられる一言を言われたこともあった。
「口うるさい母親が鬱陶しかったのだと思います。本当に傷つきましたし、傷つく言葉を吐く息子のこれからについても心配になりました。今はそんなことは言わなくなりましたけが…」
そんな時、「息子が何か得るものがあるのではないか」という想いから、息子弁当さんは“成長記録のメッセージ弁当”を作るようになったという。下書きを用意してからオブラートに着色料で文字を書くという手間のかかる作業ではあるが、母親として息子さんに伝えたいメッセージがしっかりとある。
「私がどんな想いで息子を育ててきたか。あとは、間違いながらも一生懸命することの大切さを伝えたいです。息子が親になったときに、少しでも思い出してもらえたら嬉しいと思いながら書いています」
息子さんからは「読んだよ」などの素直な反応はないものの、お弁当についてふたりで話をすることはあるという。
「実は成長記録の42話が抜けてしまっているのですが、そのときに『話がつながらない!』と息子が言っていたので、ちゃんと読んでくれてはいるみたいです」
■お弁当作りは“コミュニケーション” 「たとえ反抗中であっても、『あなたが大切だ』と伝えていく」
たまに反抗をしてくることもあるが、普段の息子さんはとても明るく、ほぼ毎日1時間くらいの会話をするほど仲がいい。そんな息子さんのために、日々お弁当作りに励んでいるが、何よりも大変なのが“肩こり”だ。
「小さな文字を書き続けているので、いつまでも肩こりが治らないです。だからといって、このお弁当を作るのをやめるのは嫌なので、頻繁にサボりながら書いています(笑)」
お弁当にはできるだけ手作りのものを入れることを心がけているそうだが、息子さんへのお弁当作りはもはやコミュニケーションのひとつであると考えている。
「私の自己満足なだけかもしれないですが、お弁当をきっかけに会話ができるかもしれないという想いはあります。だからこそ、たとえ反抗中であっても、『あなたが大切だ』ということは伝えているつもりです」
今後のお弁当作りに関しては、“自分らしさ”を大切にしていきたいと息子弁当さんは意気込む。
「頻繁にサボりながらではありますが、楽しくお弁当を作っていけたらいいなと思っています」
【画像20点】壮絶だった出産のことや初めて母の名前を呼んだ日のこと…白米の上に紡ぐ息子の成長記録エピソード
■「息子が何か得るものがあるかも…」白米の上に“息子の成長記録”を綴ったきっかけ
そこには、息子さん出産時、なかなか生まれてこない焦りと陣痛の痛みから、「今晩生まれるね」と言ってくれた看護師さんに「嘘つき!」と叫んでしまったこと、料理が苦手で離乳食に奮闘した時のこと、息子さんが歩行器で爆走し、ケガをした時のこと、母の事を初めて呼んだのは「ママ」でも「お母さん」でもなく名前だったこと…、さまざまなエピソードが綴られている。息子さんが反抗期に差し掛かった頃は、心がえぐられる一言を言われたこともあった。
「口うるさい母親が鬱陶しかったのだと思います。本当に傷つきましたし、傷つく言葉を吐く息子のこれからについても心配になりました。今はそんなことは言わなくなりましたけが…」
そんな時、「息子が何か得るものがあるのではないか」という想いから、息子弁当さんは“成長記録のメッセージ弁当”を作るようになったという。下書きを用意してからオブラートに着色料で文字を書くという手間のかかる作業ではあるが、母親として息子さんに伝えたいメッセージがしっかりとある。
「私がどんな想いで息子を育ててきたか。あとは、間違いながらも一生懸命することの大切さを伝えたいです。息子が親になったときに、少しでも思い出してもらえたら嬉しいと思いながら書いています」
息子さんからは「読んだよ」などの素直な反応はないものの、お弁当についてふたりで話をすることはあるという。
「実は成長記録の42話が抜けてしまっているのですが、そのときに『話がつながらない!』と息子が言っていたので、ちゃんと読んでくれてはいるみたいです」
■お弁当作りは“コミュニケーション” 「たとえ反抗中であっても、『あなたが大切だ』と伝えていく」
たまに反抗をしてくることもあるが、普段の息子さんはとても明るく、ほぼ毎日1時間くらいの会話をするほど仲がいい。そんな息子さんのために、日々お弁当作りに励んでいるが、何よりも大変なのが“肩こり”だ。
「小さな文字を書き続けているので、いつまでも肩こりが治らないです。だからといって、このお弁当を作るのをやめるのは嫌なので、頻繁にサボりながら書いています(笑)」
お弁当にはできるだけ手作りのものを入れることを心がけているそうだが、息子さんへのお弁当作りはもはやコミュニケーションのひとつであると考えている。
「私の自己満足なだけかもしれないですが、お弁当をきっかけに会話ができるかもしれないという想いはあります。だからこそ、たとえ反抗中であっても、『あなたが大切だ』ということは伝えているつもりです」
今後のお弁当作りに関しては、“自分らしさ”を大切にしていきたいと息子弁当さんは意気込む。
「頻繁にサボりながらではありますが、楽しくお弁当を作っていけたらいいなと思っています」