10号ソロを放ち、チームメイトに祝福されるヤンキースのアーロン・ジャッジ【写真:ロイター】

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ブルージェイズ戦の打席で思わぬ“疑惑”

 米大リーグ・ヤンキースアーロン・ジャッジ外野手が15日(日本時間16日)、敵地のブルージェイズ戦で2本塁打を放ち、7-4の勝利に貢献した。しかし今季10号ソロを放った8回の打席で思わぬ“疑惑”が持ちあがり、現地実況席は困惑。その後、本人の言葉をもとに米メディアが真相を報じている。

 8回のジャッジの打席。注目されたのは目の動きだ。バットを構え、投手の方に視線を向けている中、ジャッジの目が右に動いた。捕手や球審の方を向いたようにも見えたこともあり、ブルージェイズの地元カナダ放送局「スポーツネット」の実況ダン・シュルマン氏は「バック、私たちはこれを見た瞬間にお互い顔を見合わせましたね。3球前のことです」と解説のバック・マルティネス氏に問いかけた。

「どこを見ているのでしょうか? 1度だけではありませんでした」と話したシュルマン氏に、かつて捕手としてプレーしたマルティネス氏は「ええ、ええ、普通のことではありません。私たちはこれを見た時、目を見合わせましたね」「私が捕手をしていたとき、こっちを振り返ってくる選手がいました」と語った。

 ただ、マルティネス氏は「彼(ジャッジ)のこの見方だと捕手は見えません」とサインを盗み見ようとした可能性は低いと分析。その直後にジャッジが豪快な10号ソロを叩き込んだ。マルティネス氏はリプレー動画を見て「彼が以前にこれをしたことを見たことがありません」「彼の頭の動き方だと、捕手は見えないかと思います」と再度言及していた。

 様々な憶測を呼んだジャッジの目線の動きについて、米紙「USAトゥデー」のスポーツとエンタメ専門サイト「フォー・ザ・ウィン」が真相を報じた。「何が起こっていたのだろうか? いいや、ジャッジは不正はしておらず、人々が信じるように見抜かれた球種を読んでいたわけではない」と断言。「実際は、チームメートがまだブーンの退場について審判に叫んでいたので、ジャッジはヤンキースのダグアウトを見ていた」と報じた。

 ジャッジが本塁打を打つ直前、ヤンキースのブーン監督が球審に退場処分を言い渡されていた。米ポッドキャストメディア「ジョムボーイメディア」公式ツイッターはこのシーンを語るジャッジの動画を公開。「ダグアウトの状況が気に入らなかったんだ。6-0でリードしているのに、ブーン監督が退場になってまだ騒いでいるやつがいたから。『まだ話しているのは誰だ?』って感じで見たんだ。6-0でリードしていて、監督は退場になったけど彼のやるべき仕事をした。試合に戻ろうぜ、って感じさ」と、騒々しい自軍のベンチに視線を一瞬向けたと明かしていた。

(THE ANSWER編集部)