「なにも文句のない成績」3連敗を防いだ阪神の現状に球界OBも太鼓判!「ダントツに今年は違う」

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佐藤氏は岡田阪神の戦いぶりを「(優勝も)見えてくる」と評した(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 現在、セ・リーグ2位の阪神は、5月12日から甲子園で首位DeNAを迎え撃つ。11日まで、同じく甲子園で行われていたヤクルトとの3連戦は1勝2敗と負け越したものの、2連敗後の3戦目で勝利を挙げており、良い流れのまま首位攻防戦に入っていけそうだ。

 11日のヤクルト戦は両チームの先発、伊藤将司とサイスニードが共に好投し、1−1のまま試合が進行、阪神は8回にランナー2・3塁から代打・糸原健斗のショートゴロが野選を誘う形となり決勝点をもぎ取るという形でロースコアのゲームを制している。

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 初戦、2戦目を村上頌樹、西勇輝で落としており、3戦目も先制後に追いつかれる試合展開となった上で、辛くも白星を掴んだ。阪神にとって苦しい内容となったこの地元でのヤクルト3連戦だったが、球界OBからは現在のチーム状況について、決して悪いものではないと楽観する声も聞こえている。

 現役時、阪急、オリックスで通算165勝を記録し、指導者としてもオリックスや阪神、楽天などで投手コーチを歴任した佐藤義則氏がYouTubeチャンネル『佐藤義則チャンネル』を5月12日に更新し、ヤクルトとの3連戦の内容や、ここまでの阪神のチーム状況について語った。

 佐藤氏はこの3戦を振り返り、阪神の課題として2試合で無得点だった打撃陣を挙げ、その上で「背の高い、ボールが強く上から投げてくる投手に対して、フライアウトが多くなることが気になる」と指摘。さらに「ランナーを置いた場面で、初球のインハイに手を出してファールフライになってしまう」と打者のボールの見極めについて苦言を呈している。「中野(拓夢)、近本(光司)は良くボールをみて四球を選んでいるのだけど、もうちょっと(球種を)絞って打ったり、どんな球を投げているか考えながら打席に入ってもいいかな」とチャンスの状況でのバッティングへのアドバイスを送っていた。

 それでも、3連敗を逃れたことは大きいと述べ「(負けていたら)今の打線の状態ならば、ズルズルと引きずっていたかもしれない」と話しながら「拾った1勝」と称するなど、価値のある白星だったと続けた。

 また現在のチーム状況には「去年からの成績をみたら『ダントツ』に今年は違う」と評しており、「チームは勝ったり負けたりだけれども現在は、岡田監督に替わってなにも文句ないくらいの成績」と賛辞を贈っている。加えて「平日だけど、今日もスタンドは満員だったし勝てばお客さんは球場に来てくれる」「まだまだ先だけど、この日の様な試合をしていれば(優勝も)見えてくる」として、前向きな言葉を並べていた。

 現在まで、12球団で唯一、3連敗の無い阪神。続くDeNA戦でも、本拠地での首位獲りに向け、しぶとい戦いをみせてくれるに違いない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]