“無双状態”の阪神・村上頌樹 球団OBが語った好投を続ける理由「ただ投げるだけではなくて工夫している」

写真拡大

村上の好調には岡田監督も満足していることだろう(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 「虎の村神様」が圧巻の投球を披露し続けている。

 4月29日、阪神の村上頌樹はヤクルト戦(神宮)で先発マウンドに立ち、8回101球を投げ、無失点の好投を披露。今季2勝目を挙げた。これで村上は開幕から「25イニング連続無失点」を記録。2020年ドラフト5位入団のプロ3年目の右腕に大ブレイクの予感が漂っている。

【関連記事】青柳晃洋と坂本誠志郎のバッテリーが実現?球団OBがGWのスタメンを予想「調子の良い人を使わないと」

 村上は12日の巨人戦(東京ドーム)で今季初登板。巨人打線を相手に1、2回を連続で三者凡退に抑えると、140キロ台の直球とカットボール、フォークなどの変化球を駆使し、アウトを積み重ね、7回までパーフェクト投球を見せた。8回表に代打が送られ、「完全試合」達成とはならなかったが、圧巻の投球で衝撃のデビューを果たした。

 そんな村上の今季の活躍ぶりを、球団OBはどう見ているのか。阪神や日本ハムで活躍した下柳剛氏が自身のユーチューブチャンネル「柳に風【下柳剛公式チャンネル】」で動画を更新し、村上について言及した。

 下柳氏は「真っ直ぐが速くなったし、フォークのコントロールが良くなった」とコメント。さらに、「ただ投げるだけではなくて、カウントが悪くなったらクイックで投げたりして工夫している」と相手打者を手玉に取る投球術を高評価し、「それで真っ直ぐは速いし、フォークは落ちるから、それは打てないなという感じ」と村上の特徴について話した。

 プロ1年目、2年目は一軍での登板は少なく、二軍での生活が続いたが、「2年間ファームでいい野球生活を送ったんだと思う」と下柳氏は話した。また、同氏は「なんといっても真っ直ぐが良いから、全球種が生きている」と直球の強さを高く評価し、「故障さえなければ、10勝できる」と、今後の活躍にも太鼓判を押した。

 村上頌樹は圧巻の投球を披露し続け、阪神を18年ぶりの優勝に導くことができるか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]