JR・西武をくぐる「狭いアンダーパス」が「交差点スルートンネル」に生まれ変わります。

構造物はほぼ完成


工事が大詰めを迎えた諏訪通りのアンダーパス部(乗りものニュース編集部撮影)。

 高田馬場駅の南側で早稲田通りに並行する「諏訪通り」の工事が進行中です。JRと西武、さらに南北の駅前通りをもくぐりぬけていくアンダーパスが、舗装を待つ段階となっています。

 この道路は都市計画道路「補助第74号線」の一部で、小滝橋〜馬場下町で早稲田通りをバイパスします。1993(平成5)年から事業が進められ、小滝橋〜百人町四丁目および諏訪神社前〜馬場下町ではすでに拡幅整備が完了しています。

 あとはこのアンダーパス部分だけが、2車線で狭く制限高さ3.1mとなっていました。さらに抜けた先の駅前通りの「大久保スポーツプラザ入口」交差点で詰まり、朝夕は混雑となっていますが、完成後は交差点をトンネルで抜けていくため、スムーズに早稲田方面へ抜けることができるようになります。

 西側では15年ほど前から先に本線のコンクリート躯体が整備されていき、2012年ごろから側道部分に着手。今はJR・西武をくぐる部分の躯体も完成し、あとは舗装や電気・防災設備の工事を残すのみとなっています。事業期間は2024年度までとなっていますが、東京都建設局は具体的な開通予定について「まだ発表できる段階ではありません」としています。

 側道と本線が分かれる部分には、冠水などを警告する設備とともに、「制限高3.2m」と書かれ大型車の通行を物理的に遮断する構造物が設置されています。2車線道路の頃と違って側道はガード前で方向転換ができないため、根元の地点で大型車を入れないようにする工夫です。