阪神高速「淀川左岸線」暫定開通はかなり珍ルートに? 25年万博 新大阪から直結バス走行
山あり谷ありに?
淀川左岸線、進んでます!
阪神高速道路は2023年4月21日、吉田光市社長の定例会見を開催。そのなかで、工事が進められている「淀川左岸線(2期)」「淀川左岸線延伸部」についての進捗を報告しました。
淀川左岸線2期、海老江下水処理場付近(画像:阪神高速道路)。
淀川左岸線は文字通り、淀川の左岸(南岸)地域を東西に結び、都心から放射状に延びる複数の路線を連絡する道路です。現在は湾岸線(北港JCT/湾岸舞洲)から3号神戸線(海老江JCT)までの第1期5.6kmが開通しています。
海老江JCTから新御堂筋に接続する豊崎IC(仮称)までの4.4kmが「淀川左岸線(2期)」です。海老江地区と豊崎地区の工事(開削トンネル・換気所・橋梁)では現在、橋脚工、
桁架設工、掘削工および函体工などを実施しているといいます。
また、2025年大阪・関西万博会場へのアクセスルートとしての暫定利用へ向けた事業も大阪市とともに推進しているとのこと。新御堂筋に接続する豊崎ICは、新大阪駅の最寄りICとなることから、新大阪駅を拠点に各地へ向かう高速バスや、万博のシャトルバスに用いられる見通しです。
その暫定開通時の姿も明らかになっています。
2期区間は1期に続き、本線は全て地下トンネルで構成される計画ですが、万博の時点では本線トンネルが一部が未完成となる見込みです。そのため、一部はトンネル、一部は地上道路を通る形で、バスのみを対象に解放する予定とのこと。豊崎ICや大淀出入口のランプも、完成した一部箇所を使うようになるといいます。
また、豊崎ICから近畿道(門真JCT)までをつなぐ「淀川左岸線延伸部」8.7kmもトンネル主体です。豊崎地区で地中障害物の撤去工事などを行っているほか、トンネルの設計、淀川の堤防と道路一体構造の安全性などの検討を進めているということです。