「広大な直通運転」で東京を跨いだ移動が促進されています。

埼玉方面から新幹線乗車駅の「新横浜シフト」加速

 ナビタイムジャパンは2023年4月26日、相鉄・東急新横浜線の開業にともなう目的地検索の変動について、ナビゲーションアプリの利用状況を分析した結果を発表しました。


東急の車両(画像:写真AC)。

 相鉄・東急新横浜線は2023年3月18日に開業。新横浜駅を経由して相鉄線と東急線をつなぎ、神奈川県から東京都、そして埼玉県に至る広大な鉄道ネットワークが形成されました。
 
 ナビタイムジャパンによると、新線開業後、新横浜駅がある横浜市港北区内のスポットを目的地とした埼玉県の利用者による検索が1.5倍増加し、都道府県別の伸び率ランキングで1位となっています。
 
 埼玉県の市区町村別では、東急新横浜線と直通する埼玉高速鉄道の川口市、東武東上線の川越市から新横浜駅を目的地にした検索数が大幅に増加しました。
 
 さらに、両市から東海道新幹線乗車駅(新横浜駅・東京駅・品川駅)を目的地とした検索傾向の変化が明らかになりました。新線開業前と比べ、新横浜駅の検索数が川口市は9.8倍、川越市は9.42倍に増加。新横浜線の開業をきっかけに、改めて新幹線アクセスを見直す人が多いのかもしれません。
 
 東武鉄道では、3月のダイヤ改正の特設サイトを設けており、そこで「東武東上線から新横浜まで乗り換えなし」をPRするなど、東上線から東海道新幹線にダイレクトアクセスが可能になったことを強調しています。