ZIPファイルの正しい使い方を知っていますか? 以前と変わった用途と簡単な作成・解凍方法
ZIPファイルとは、複数のファイルを1つにまとめたり、大きなファイルのサイズを圧縮したりするのに利用するファイル形式だ。
・ファイルをメールで送る
・Webサイトで複数のサンプルファイルなどを公開する
こうした用途のときに、データ容量を減らし、1つのファイルにして相手に送ったり公開したりできる。
複数ファイルを保存、ダウンロードする手間が省けるので、仕事などのメールやりとりで便利なツールだ。
●ZIPファイルを簡単に作成する方法
ZIPファイルを作成するのは簡単。
ZIPファイルにまとめたいファイルを複数選択して右クリックし、表示されるメニューから「ZIPファイルに圧縮する」を選ぶだけだ。
ZIPファイルにしたいファイルを選択し、右クリックで「ZIPファイルに圧縮する」を選ぶ
アイコンはファスナーが付いたような形となる
ZIPファイルにする時、ファイルとフォルダーが混在していても大丈夫。
画像ファイル形式である「bmp」という拡張子が付いたファイルなどは、かなり容量を圧縮できるが、すでに元から圧縮されている「jpg」ではあまり容量が減らない。
それでも「たくさんのファイルを1つにまとめられる」という、もう1つのメリットがある。
●ZIPファイルを簡単に解凍(展開)する方法
では、メールで送ってきたZIPファイルやWebサイトからダウンロードしたZIPファイルの中身を取り出すにはどうするか。
ZIPファイルを右クリックし、メニューから「すべて展開」を選ぶ
展開するフォルダーを指定する画面が表示されるので、フォルダーを指定して「展開」をクリックする
上記の操作で展開できるが、大量のZIPファイルを決まったフォルダーに展開する場合、もっと簡単な方法がある。
例えば以下の画像のように、
売上報告のZIPファイルがたくさんあり、それを月別のフォルダーに整理したい、
このような場合だ。
それぞれの色の囲みのZIPファイルを展開して、同じ色の月別のフォルダーに格納したい
これを上記の操作でやろうとすると、
展開するフォルダーをそのたびごとに指定し直す必要があり、手間がかかる。
実は、ZIPファイルは、
「中のフォルダーやファイルを別の場所にドラッグする」
これだけでも展開ができるのだ。
あらかじめZIPファイルの中身を表示しておき、別に開いたエクスプローラーにドラッグするだけで展開できる。
そのため、少ない操作で次々展開でき、同時に整理もできるので一石二鳥だ。
たくさんのZIPファイルを展開、整理する必要がある場合は、ぜひこの方法で効率的に作業してほしい。
ドラッグするだけで展開できる
なお、以前は、パスワード付きZIPファイルを添付してメール送付し、別メールでパスワードを送る、という手法が安全とされ、多用される時代があった。
しかし2020年、当時のデジタル改革担当大臣が「自動暗号化ZIPファイル」の廃止を報告している。
ZIPファイル送付と同じ経路でパスワードを自動で送る方式は、セキュリティ対策の観点からも、受け取る側の利便性の観点からも、適切なものではないいう理由だ。
そのため、ここで紹介したZIPファイルの扱いについては、セキュリティを上げるためではなく、単に容量を小さくする、複数のファイルをひとまとめにする、という目的に絞っていることをご了解いただきたい。
執筆 内藤由美
・ファイルをメールで送る
・Webサイトで複数のサンプルファイルなどを公開する
こうした用途のときに、データ容量を減らし、1つのファイルにして相手に送ったり公開したりできる。
複数ファイルを保存、ダウンロードする手間が省けるので、仕事などのメールやりとりで便利なツールだ。
●ZIPファイルを簡単に作成する方法
ZIPファイルを作成するのは簡単。
ZIPファイルにまとめたいファイルを複数選択して右クリックし、表示されるメニューから「ZIPファイルに圧縮する」を選ぶだけだ。
ZIPファイルにしたいファイルを選択し、右クリックで「ZIPファイルに圧縮する」を選ぶ
アイコンはファスナーが付いたような形となる
ZIPファイルにする時、ファイルとフォルダーが混在していても大丈夫。
画像ファイル形式である「bmp」という拡張子が付いたファイルなどは、かなり容量を圧縮できるが、すでに元から圧縮されている「jpg」ではあまり容量が減らない。
それでも「たくさんのファイルを1つにまとめられる」という、もう1つのメリットがある。
●ZIPファイルを簡単に解凍(展開)する方法
では、メールで送ってきたZIPファイルやWebサイトからダウンロードしたZIPファイルの中身を取り出すにはどうするか。
ZIPファイルを右クリックし、メニューから「すべて展開」を選ぶ
展開するフォルダーを指定する画面が表示されるので、フォルダーを指定して「展開」をクリックする
上記の操作で展開できるが、大量のZIPファイルを決まったフォルダーに展開する場合、もっと簡単な方法がある。
例えば以下の画像のように、
売上報告のZIPファイルがたくさんあり、それを月別のフォルダーに整理したい、
このような場合だ。
それぞれの色の囲みのZIPファイルを展開して、同じ色の月別のフォルダーに格納したい
これを上記の操作でやろうとすると、
展開するフォルダーをそのたびごとに指定し直す必要があり、手間がかかる。
実は、ZIPファイルは、
「中のフォルダーやファイルを別の場所にドラッグする」
これだけでも展開ができるのだ。
あらかじめZIPファイルの中身を表示しておき、別に開いたエクスプローラーにドラッグするだけで展開できる。
そのため、少ない操作で次々展開でき、同時に整理もできるので一石二鳥だ。
たくさんのZIPファイルを展開、整理する必要がある場合は、ぜひこの方法で効率的に作業してほしい。
ドラッグするだけで展開できる
なお、以前は、パスワード付きZIPファイルを添付してメール送付し、別メールでパスワードを送る、という手法が安全とされ、多用される時代があった。
しかし2020年、当時のデジタル改革担当大臣が「自動暗号化ZIPファイル」の廃止を報告している。
ZIPファイル送付と同じ経路でパスワードを自動で送る方式は、セキュリティ対策の観点からも、受け取る側の利便性の観点からも、適切なものではないいう理由だ。
そのため、ここで紹介したZIPファイルの扱いについては、セキュリティを上げるためではなく、単に容量を小さくする、複数のファイルをひとまとめにする、という目的に絞っていることをご了解いただきたい。
執筆 内藤由美