(写真提供:pandapia)

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中国の自然の中を悠々と歩くシャンシャンの写真に“やっと見られた”“痩せた?”などファンからはさまざまな声が聞かれます」(パンダに詳しいライター)

涙の返還からはや1カ月半。シャンシャン(5)は現在、四川省にある「中国ジャイアントパンダ保護研究センター雅安碧峰峡基地」で暮らしている。

3月21日には同施設のSNSから、シャンシャン中国での写真が初公開され、冒頭のように日本のファンを喜ばせた。

同時に、一般公開はシャンシャンが新しい環境に慣れてからになるとのアナウンスもあったが、「遅くとも今後1カ月以内には公開されるでしょう」と話す現地の関係者もいる。公開はそう遠くない日のことのようだ。

ただ前出のライターによると、

「一般公開されても、日本にいるころのようには、観覧客の行列ができたりはしないかもしれませんね。なにしろ中国ではいま、絶大な人気を誇る和花(ホーファ)というパンダの女のコがいますからね」

シャンシャンの前に立ちはだかる最強ライバルがいるという!

四川省の「成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地」では、その“和花”を見るために観覧客の行列ができているそうだ。

「和花は2020年に生まれ、現在2歳。“花花(ファーファー)”という愛称で親しまれています。人気が爆発したきっかけの一つは、動画投稿アプリに掲載された動画。のんびり竹を食べている和花が、竹をほかのパンダに横取りされるというものでした。和花は怒りもせず、新しい竹を拾ってきてはまた奪われて、最後には自分から渡してしまうおおらかさ。そのおっとりとしたかわいさに105万以上の『いいね』がつくほどでした」(前出・ライター)

SNSなどで動画が広まるなどしてパンダを見る機会が増えたことで、中国でのパンダ人気は近年、より高まっているそうだ。特に和花は人気の火付け役。その外見の愛らしさも格別だという。

「和花ちゃんは、真っ白でフワフワな毛並み。手足が短いのも特徴で、首がなくて三角おにぎりのような外見がかわいらしいんです」(日本人のパンダファン)

最近、結婚を発表した俳優の中村倫也(36)が、お相手の日本テレビの水卜麻美アナ(35)の好きなところを「絶妙に短い腕」と発言したことが話題になったが、おっとりした愛されキャラといい、まさに和花は“中国パンダ界の水卜ちゃん”といったところか。

さらに“頑張れ”と応援したくなる魅力もあるのだとか。

「体の発達がほかのパンダより遅いのか、双子の弟よりもかなり小さいんです。動きもゆっくりで、足に力が入りにくいようで、木登りが苦手。頑張って木登りをする和花を観覧客が一生懸命に見守って応援していることもあるようです」(前出・ライター)

中国まで何度も足を運んでいるという熱心なパンダファンに、和花の中国での人気ぶりを分析してもらうと、

中国ではコロナ禍の外出制限下、パンダの様子が見られる『iPanda』というライブ配信サイトが人気だったようです。そんなさなかに生まれたのが和花。ロックダウンが終わって、実際に会いに行くとみんな和花の動画を撮ってSNSにアップ。それでさらに有名になっていったように思います」

中国シャンシャンがアイドルになる道筋は

中国では、和花のほかにも、「ムッチリ体形で“肉肉(ロウロウ)”の愛称がつく梅蘭(メイラン)や、2年前に脱走して話題になったやんちゃな萌蘭(モンラン)などが人気」(前出・ライター)という。

パンダの頭数が多いため、ほかのパンダと区別がつく強烈な個性がないと埋もれてしまうようだ。シャンシャンのおてんばな魅力は伝わるだろうか。中国でも愛されてほしいと思ってしまうが……。

前出の熱心なパンダファンは、希望をもってこう予測する。

シャンシャンが一般公開されたら一目会いに中国へ渡ろうと考えている日本の熱狂的ファンは少なくありません。そうした動きが現地で注目されたら、中国での人気も高まるのではないでしょうか。

シャンシャン中国に行ったのは、大谷翔平選手がメジャーリーグに行ったようなものだと考えています。中国シャンシャンがどのように魅力を認められていくか、今後に期待したいですね」

日本生まれのシャンシャンは、本場のスーパーアイドルを上回る人気者になれるかーー。