どうしてもひとりで抱え込みがちな「家事」。でも、掃除は家族に協力してもらいやすい家事なんです。子どもも含め、家族が自然と家事をする仕組みづくりに成功したライフオーガナイザーの宇高有香さんに、その方法を教えてもらいました。

 人に頼ってラクする「掃除」

自分ひとりで家事を抱え込まず、家族を巻き込むのが宇高さん流。協力しやすい仕組みづくりも万全です。

●毎日の掃除機がけをやめた

・家族が使いやすいハンディモップに

起きてすぐ、乾燥機にかけておいた洗濯物を各部屋にしまうついでに、ハンディモップで一気に床掃除。「掃除機がけは、数日に1度の頻度に減りました」

・動線上に浮かせる収納を

ハンディモップは、家族が毎朝必ず使う洗面所脇の壁を定位置に。「手に取りやすい高さに収納することで、動作がスムーズに」

●風呂掃除をやめた

・帰りが遅い夫か息子におまかせ

最後に入浴した人が掃除をするのが宇高家のルール。「入浴直後なら、ボディソープをつけたボディタオルで浴槽を洗うだけでOK。最後に床のふき上げをして終了です」

宇高さん流・家事する子どもに育てる工夫

ごく自然に家事をしている宇高家の子どもたち。そのマインドを培った宇高さんの心がけや、ルールとは?

●まずは挑戦!失敗してもほめる

心配で手助けをしたくなってもグッと我慢。「やりたいと言ったことはまずやらせて、必ずほめる。喜んでもらえた! 楽しい! という記憶が残れば、また挑戦してくれます」

●続くようにハードルを下げる

「娘が担当しているお弁当づくりは、やる気があっても大変なこと。おかずは卵焼きと前夜の残りを1品、もしくは冷凍食品でOKに」。ハードルを下げて負担を減らし、続けやすく。

●家事のルールを簡単にする

生協から届いた食材の収納や食事の配膳は、子どもたちの担当。「動線を考えて収納場所を決めたり、カトラリーを1か所に集約するなど、簡単にできる仕組みをつくっています」