悩ましい毎日の献立。昔ながらの「レシピカード」を使えば、悩まずおいしい料理をつくれます。アラフィフの夫婦ふたりで暮らすミニマリスト・本多めぐさんが教えてくれました。

悩まずおいしい料理をつくれる「レシピカード」が最強!4つのメリットを紹介

レシピの管理、皆さんはどうしていますか? 私は昨年からレシピカードをつくるようになりました。
以前は気にいったレシピをパソコンのお気に入りに入れて、必要があれば見る程度でした。ですが、パソコンをわざわざ開く手間が面倒になり、手の届くところに手書きのカードを保存するほうがラクと気づきました。
分量や材料について、わが家流にカスタマイズした記録を残しておけるのが便利なんです。
今日はレシピカードでレシピを管理する方法と、レシピカードのメリット4つをご紹介します。

【写真】自作レシピカードの便利な使い方

●メリット1:気にいったレシピを再現できる

気に入ったレシピを何度でも再現できるのが、レシピカードの大きなメリットです。
本当においしくて家族ウケもよいレシピは、何度でもつくれるように記録を残したいですよね。ですが、ネット上のレシピだと変更点を残しにくい。
昔は料理本を買ってきて、そこにアレンジを書き込んだりしていたのですが、最近はネット上のレシピを参考にすることが多いです。そのとき、変更点を残すために自分で書いたものがあると便利なんです。

たとえば、つくってみたら意外に量が多く、2/3量でつくりたいときがあります。アラフィフになると食事量が減りますので、こういうことがあるのです。そんなときに2/3量でレシピカードをつくっておくと、次回はちょうどよい量がつくれます。

また、自分の家にない調味料を別のもので代用したりすることもありますよね。「オイスターソースがないのでしょうゆで代用してもOKだった」などのメモを残しておくと、次につくる際に迷いません。

要するに「わが家向けにカスタマイズしたレシピ」があると、次につくるときにとってもスムーズ。2/3の量にするためにグラム数を計算したり、それで分量を間違っちゃう…なんてことも防げますし、調味料の変更もいちいち考えなくてOK。考えることを減らせます。

レシピカードは、私はダイソーのコンパクトルーズリーフを使っています。9cm×13cmとだいたい手の平に収まるサイズで、キッチンに置くのに邪魔になりません。
私は、表面に材料、裏面につくり方を書いています。

探しやすいように、素材ごとに付箋で見出しをつけています。「ひき肉」「豚スライス肉」「鶏むね」など肉レシピは細かくわけ、その他は「卵」「海鮮」「副菜」「タレ・ソース」としています。

副菜は適当につくってしまうので、あまり記録を残しません。やはり「メイン料理」こそおいしいものを再現したいため、手間をかけて記録する価値があると思っています。

 

●メリット2:レシピを探しやすい

たとえば「ひき肉」のレシピを探す場合、ネットでひき肉レシピを調べ、何個か見比べて…とやっていると時間がかかります。ブックマークしておいても、上からずらっと並んでいて、その中からお目当てのページを探すのが面倒なときも。

そんなときはアナログが便利。そして、キッチンで手に取れる場所にあるとすぐに探すことができます。
普通の料理本だとつくらないレシピもありますが、レシピカードは自分がつくるメニューだけが載っています。さらに、素材ごとに分類してあるので探しやすいのです。

●メリット3:変更点の記録を残せる

元のレシピを改良して自分好みにしたり、たりない調味料の代用品をメモするのも便利です。分量も、2人前つくるとき、1人前つくるときなどそれぞれのパターンを残せます。

失敗したときの記録も意外と大事。「先に小麦粉を絡めておく」など、忘れやすい手順を大きく書くなどしてミスを防げるのです。

また、2日目のアレンジ方法とかも残しておくと、より便利。オムレツにするとか、まぜてチャーハンにするとか、アレンジに悩むことも減ります。

年に数回しかつくらないけど、時期になったらつくるもの(実家から大量に送られる野菜の保存食とか)だと、とくに失敗を忘れちゃいますね。同じミスをしないように記録するのは時間の節約になり、無駄が減ります。

 

●メリット4:悩む時間を減らせる

困ったら自作のレシピカードをめくることで、おいしい料理をサッと探し出すことができます。
以前、週間の献立を決めているという記事を書きましたが、1週間の献立のなかで決まらないとき、またレシピを確認したいときに、このレシピカードが役立ちます。

週間のメインの献立が決まっていて、さらにこのレシピカードという備えがあることで、献立に迷う時間をだいぶ減らすことができました。料理をつくるのは作業ですが、決まるまでは頭脳労働ですからね。
夕食づくりは毎日続くので、脳の負担を減らして、より大事なことに頭を使いたいと思っています。

 

●レシピカードは未来の自分がラクするための布石

家事は、立派な仕事です。会社での仕事は工夫しても、自宅でする家事の工夫はそこまで考えていない場合もあるのではないでしょうか。

理由は、家庭内なので他人と比べにくく、自己流になりがちで、工夫をしなくても「なんとなく」毎日の食事を回せているからでは。

仕事の改善は、まず記録することだと思います。マニュアルがあり、そこに改善点を書き加えることでよりよいものができます。

よいマニュアルを準備することで、未来の自分がラクになるのです。家事をスムーズにすすめるために、レシピカードは役に立つと思っています。