テラスや中庭をつくって、家でもアウトドアライフを楽しめる間取りが人気です。そこで、「芝生の庭や土間、テラスで、趣味の時間やうたた寝などが楽しめる家」と、「二世帯住宅をつなぐ中庭とテラスを、アウトドアリビングにした家」を紹介します。ぜひ家づくりの参考に。バーベキューをしたり、テレワークをしたりするのもあり。

CASE1.芝生の庭と土間＋テラスで、遊びつくす！

●Aさんの家　愛知県　設計／GA設計事務所　撮影／中村風詩人

マリンスポーツ好きのAさんは、家族や仲間と楽しく過ごせる家を実現。その中心にあるのが、趣味の基地となる別棟と母屋を結ぶ広い庭です。

庭では、サーフィンなどの趣味の道具を組み立てたり、手入れしたり。海でついた砂を洗い落とすシャワーも完備。庭に張った芝生は、趣味の道具を傷めないための緩衝材の役割も果たします。

 

また、土間に設置した天井高の大開口越しに庭の様子がわかるリビングや、庭とリビングをつなぐ土間など、屋内外の一体感にも配慮しています。

なかでもカフェスペースとして大活躍するテラスは、「夏の朝や夕方の涼しい時間にうたた寝するのも最高」と夫が話すように、多目的に活用。庭や土間、テラスをまるごと使ってアウトドアを満喫しているそうです。

 

海から戻ってすぐ、体についた海水や砂を洗い流せるように、シャワーは道路側の入り口付近に設置。ここでサーフボードや釣り道具も一緒に洗ってしまいます。

 

道路側にはRCの壁を設け、プライバシーを確保しています。

CASE2.愛猫と二世帯家族が癒やされる中庭＆テラス

●Hさん＋Iさんの家　神奈川県　設計／山縣 洋建築設計事務所　撮影／水谷綾子

中庭や2階テラスに向かって開かれたHさん＋Iさんの家。3匹の愛猫と暮らすHさん家族は、「ネコたちを安心して遊ばせたい」と、建物を「ロ」の字のように囲んだ庭を設けました。

日差しをたっぷり浴びる中庭は、Hさん宅のリビングの窓をあければ室内と一体化し、愛猫は屋内外を自由に行き来。外からの視線もないので、人も一緒にくつろげます。

「風の抜けは抜群です。ネコのためにつくった中庭でしたが、室内も換気できて快適です」とHさん。

 

「ネコたちは喜んで走り回っています。中庭はルーバーがあるので風が通って気持ちよく、ネコが外に出る心配もありません。家にいながら自然を感じられるのも気に入っています」とHさん。中庭やテラスは、二世帯で食事するなど、交流の場としても活躍しています。

 

坂道から眺めた西側外観と西の庭。手前に生い茂っているのはミカンなどの樹木です。

 

シンボルツリーのマルバノキを中央に植えた中庭。樹木越しに見えるルーバー扉は駐車場につながり、風を通しつつネコの脱走防止を図っています。