「料理」「掃除」「洗濯」などの名前はついていないけれど、地味に面倒で手がかかる「名もなき家事」。「シャンプーのつめ替えは面倒で、家族のだれもやりたがりません！」というのは、整理収納に詳しいフネさん。つめ替えをやめ、つるす収納にして家事ラクをかなえた実体験について詳しく教えていただきました。

「シャンプーつめ替え」からの解放。メリットと気をつけたいこと

わが家のバスルームはガラス張りで光が洗面所によく届くお気に入りの場所。シャンプー類のつめ替え容器にもこだわり、白でそろえて使っていました。

【Before】白でそろえておしゃれだったつめ替え容器

でもずっと根底にあった不満は、「つめ替え作業が面倒くさいこと」ということ。
家族のだれもつめ替えをやってくれない。なんとか自分だけは水で薄めてしのごうとする（全員が）。私も同じくとても面倒くさかったのです。

 

●つめ替え用をそのままぶら下げる難点は「パッケージのゴチャつき」

あるとき知ったのが、“つめ替え容器をさかさまにぶら下げる”収納法。
じつはわが家のバスルームはなんでもかんでもぶら下げていて、掃除が簡単でヌメりとも無縁…というのを実感していました。シャンプーもつるせばいいんです。
つめ替え用パックがそのまま使えるミニホルダーとポンプを見つけて、これは便利！　と思いました。

でも、ガラス張りのバスルームがつめ替えシャンプーの色や文字でゴチャつくのは絶対にイヤでした。すると、さらにこんなものを見つけたのです。

 

●つめ替えシャンプーをすっぽりカバー

別のぶら下げポンプを扱っているメーカーが出していた、つめ替えパッケージを丸ごと覆うカバーです。3枚セットで売っていました。

フックの角と下部が完全にオープンなので、上からかぶせるだけで見た目スッキリ。これを見つけて決心がつきました。「つめ替え容器とオサラバだ！」

 

●つめ替えそのままポンプとカバーの注意点

買う前にいろいろ調べ、また実際に使ってみて、こんな注意点が挙げられます。

・結構なお値段を覚悟する
お値段は1つ1500円前後、3つセットで4000円ほどで購入しました。高いですが、これでつめ替えから解放されるなら…と思ってポチっと。

・ポンプの色はモノトーンがおすすめ
ゴチャつかせないためには、色はモノトーンをおすすめします。

・カバーは同色3枚セット
商品画像は黒・白・ベージュの三色が映っているのですが、実際に届くのは選んだ一色が3枚届きます。これは「1枚ずつ3色だと思ったのに」というレビューが多く見られました。私は無印良品の識別シールを貼っています。

・詰め替えシャンプーの注ぎ口の形状に注意
よくあるタイプの角を手で切って使うタイプなら問題ありません。
注ぎ口が
・真ん中についている
・キャップつき（ネジ式）になっている
・パイプが内蔵されている
という形状の場合は、注ぎ口の反対側（なにもない角）をハサミでカットして使います。

・カバーが入るサイズ・容量かどうかをチェック
カバーの説明には「一般的な350mlのつめ替えパックで使える」と記されていました。
わが家は380〜400mlでしたが、余裕をもって使えています。
2倍パックのような大容量だとカバーに入りませんのでご注意を。

・ポンプの差し込み口はしっかり奥まで差し込もう
ポンプの管を奥までしっかりと入れこまないと、漏れの原因になるので注意しましょう。

 

●つめ替えポンプにしてよかったこと

つめ替え作業がなくなったのがいちばんのメリットでしたが、それ以外にもよいことがありました。

・最後の一滴まで無駄なく使える
つめ替え容器を使っていたときは、残りが少なくなるにつれ上手く吸いあがらずストレスでした。とくにこってりとしたトリートメントは残っているのになかなか吸えない。
それが、さかさまに出すようになって、最後までしっかりと使いきれるようになりました。

・つるす収納になって、容器のぬめりともオサラバ
つるす収納は、とくに水場では優秀です。乾きやすく、ぬめりません。また、不意にボトルに当たって倒したり落としたりすることもありません。

・フックやバーがあればどこにでもつるせる
今はマグネットがつけられる壁が多いので、マグネット式のフックがあれば棚がなくても好きなところに設置できるのも便利です。しかも今までより省スペース！
ドアやタオルハンガーなどにも引っかけられます。

 

●「名もなき家事」は意識的に減らしていこう

シャンプーのつめ替えという、私の中でかなり面倒だった名もなき家事が一つ減りました。
「なんとなくやってもらえる」と家族が考えている名もなき家事は、なんとかしないと一生続きます。
どうせ対策するなら早いうちにやって、少しでも自分時間を増やしましょう。