ねこ背を改善する1日たった10秒ストレッチ。イスを使うからより簡単
「ねこ背」や「反り腰」は、老けて見えてしまうだけでなく、腰痛や自律神経を乱すことも。たった10 秒で解消するセルフストレッチを紹介！ 今日からコツコツ実践しましょう。整骨院の小林篤史先生に教えてもらいました。
姿勢の悪さは不調の原因に。改善ストレッチを
見た目が老けるだけでなく、腰痛や肩こりなど、さまざまな不調をひき起こすねこ背。
「ねこ背の最大の原因は、骨盤のゆがみです。骨盤がゆがむと、頭を支えるために肩や背中でカバーしようとして上半身がゆがみ、ねこ背になるのです」と、小林さん。
骨盤とねこ背には、じつはそれぞれにタイプがあります。自分に当てはまるタイプをチェックし、正しいストレッチを行って。
「ねこ背は生活習慣病。たった10秒のストレッチを毎日続ければ改善し、体調もよくなりますよ」
10秒ストレッチのポイント
1回でも効果を実感できますが、以下のポイントを押さえればより効果的に。難しく考えず、継続することが大切です。
●1日何回してもOK！毎日続けましょう
1日に何回行ってもOKですが、まとめてたくさん行うより、毎日続けて正しい姿勢を形状記憶させることが大事。
●最長1分をめどに、無理はしないで
気持ちいいと感じるなら、最長1分ほど行っても。しかし、それ以上は効果は変わりません。痛いときは無理は禁物。
●ストレッチ後は鏡で姿勢を確認して
ストレッチを行ったら、必ず鏡を見て姿勢を確認しましょう。背中が真っすぐになったら、効いている証拠です。
こんな人は骨盤後傾タイプ
当てはまる項目が多い人は、骨盤後傾タイプかも。ストレッチを実践して！
＜骨盤後傾タイプチェック項目＞
・腰が丸まっている
・鏡で見るとお尻が引っ込んでいる
・太もも裏の筋肉がかたい
・ひざが曲がって伸びきっていない
・がに股気味である
骨盤後傾タイプのためのストレッチ「太もも後面のばし」
お尻が引っ込んで、がに股になりがちなこのタイプ。縮こまりがちな太ももの裏の筋肉をほぐしましょう
●STEP1：イスに座って片脚を伸ばす
イスに浅く座り、左脚を前に伸ばしてかかとを床につけ、つま先を上げる。右脚は自然に下ろし、床につけておく。
つま先を上げるとより効果を実感できます。
＜NG姿勢：背中が曲がっている＞
上体を倒して圧をかけるときに、背中が曲がってしまうと脚の裏側がしっかり伸びず、効果が出ません。
●STEP2：上体を倒す
両手を重ねて左脚のひざにのせ、上体を倒して下に向かって軽く圧をかけ、10秒キープする。反対側も同様に行う。
太ももの裏が伸びている感覚があればOK！
＜正しい座り方＞
お尻の穴を真下に向けることを意識して！
両足を床につけて安定させ、背筋を真っすぐ伸ばして、お尻の穴を真下に向けるような意識で骨盤を立てます。
イスの座面の高さは、ひざ下の長さと同じ程度に合わせるのがよい。イス選びの参考に！
