「サンドの敗者復活に血の気が引いた」キングコング・梶原が明かす「07年M-1」壮絶舞台裏

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 22年のM‐1優勝コンビ・ウエストランド(河本太、井口浩之)のYouTubeチャンネル〈ウエストランド ぶちラジ〉に、キングコングの梶原雄太が出演し、みずから繰り広げたM-1の「名勝負」を振り返った。

 キングコングがM-1決勝戦に挑んだのは07年。この年はサンドウィッチマンとトータルテンボスで優勝を争った。お笑いライターが解説する。

「07年開催の〈第7回M-1グランプリ〉の優勝候補の筆頭は、キングコングでした。彼らにとって2度目の決勝大会であり、芸歴も7年目を迎え、アブラの乗り切った時期。しかし、結果は敗者復活から勝ち上がったサンドウィッチマンが優勝。キングコングはトータルテンボスに準ずる3位に。とはいえ、屈指の名勝負を繰り広げた大会でした」(お笑いライター)

 この時の心境を梶原は、こう回想した。

「現場でみんな口揃えて、『サンドウィッチマン以外だったらええ』って言ってたんですよ。面白いのもわかってたし、敗者復活から来たらめっちゃ盛り上がりそうだし」

 ちなみに、当時は「笑神くじ」のシステムはなく、ネタ順は事前に決められ、敗者復活者の出番は最後だった。

「この時のサンドウィッチマンは芸歴9年目を迎えていましたが、ほぼ無名の苦労人でした。漫才は正統派ながら、オドオドしているようで時に大胆にボケる富澤たけしと、コワモテの伊達みきおの鋭いツッコミからなる息もピッタリな漫才は新鮮に映りましたね。優勝の瞬間はサンドウィッチマンだけでなく、お茶の間でも涙した人が多かったとか」(前出・お笑いライター)

 そんなサンドウィッチマンに関して梶原はさらにこう回顧した。

「『敗者復活はサンドウィッチマン!』ってなった瞬間に、全員血の気引いたんですよ。下手したらやばいぞって空気になって」

 誰よりもサンドウィッチマンの実力を知っていたのが、梶原だったのかもしれない。

(所ひで/ユーチューブライター)