2016年に移転した宇都宮市中心部の中学校跡地を活用する事業で市は3日、福島県のスーパーと施設の整備に関する協定を締結しました。

 一条中学校跡地の民間提案型の施設整備事業で、宇都宮市と協定を結んだのは福島県郡山市に本社があるスーパーのヨークベニマルです。跡地は宇都宮市一条1丁目の国道119号に面したおよそ1・9ヘクタールの市有地で、借地期間は30年間です。

 市は、2022年2月に公募型プロポーザル方式で事業者を募集し、9者の提案があった中からヨークベニマルを優先交渉権者に決定しました。3日は、宇都宮市役所で協定の調印式が行われ、佐藤栄一市長とヨークベニマルの真船幸夫社長がサインを交わしました。

 ヨークベニマルによりますと、建設する施設は地下1階、地上2階で、スーパーマーケットのほかギャラリーやライブラリーといった市民が交流できるスペースに、大容量蓄電池などを備え災害時には活用できるようにするということです。事業は今年12月に工事が始まる予定で、2025年5月の開業を目指します。