栃木県をはじめ全国で相次ぐ住宅を狙った強盗事件を受けて、防犯に対する意識が高まりつつあります。防犯に必要な対策やグッズについて警察などに話を聞きました。

 警察庁によりますと、全国各地で住宅を狙った広域の強盗事件は2022年以降、関連が疑われる窃盗などの事件も含め14都府県で少なくとも合わせて20件発生しています。栃木県内でも1月10日、足利市の男性の住宅に何者かが押し入り、現金300万円などを奪って住人の男性にけがをさせる強盗致傷事件が発生しました。

 これら一連の事件の手口と狙われやすい住宅の特徴について、栃木県警察本部生活安全企画課に聞きました。また、家に人が来てもすぐにドアを開けないことや個人情報を教えないことなど、日頃から意識することに加え、私たちが未然にできる対策はあるのかについても聞きました。

 防犯グッズなどを販売しているホームセンターのカンセキ西川田店では、3週間前に足利市で発生した強盗致傷事件から防犯グッズの売り上げが増えています。店舗で売られている防犯グッズについてこの2週間の売り上げを2022年の同じ時期と比べると、センサー付きライトやサッシの内側に取り付けて鍵を二重にする「補助錠」で2倍から3倍ほどの売り上げがあるということです。また、窓ガラスに張ることで割られにくくする防犯フィルムは売り上げが約5倍にまで伸びました。

 警察庁によりますと、住宅の侵入に5分かかると侵入者の約7割が諦めることが判明しています。警察は強盗を簡単に侵入させないことに加え、異変を感じたときは素早く通報してほしいと呼びかけています。