３月１８日に甲子園球場で開幕する「第９５回選抜高校野球大会」の出場校を決める選考委員会が２７日、大阪市内で開かれ、栃木県からは２０２２年の秋の栃木県大会で優勝した作新学院と２１世紀枠で石橋高校の２校の出場が決まりました。栃木県勢としては５年ぶりの春のセンバツ、そして２校同時出場は２０１４年以来です。

　今回は主催者からの電話はなく午後３時半からインターネットで出場校を発表。石橋高校では瀬端徹校長などが校長室で発表を見守りました。そして、２１世紀枠で「石橋高校」の出場が発表されると正面玄関で待つ野球部員たちに伝えました。２１世紀枠は練習環境のハンディ克服など戦力以外の特色を加味して選ばれるもので、石橋高校は文武両道の進学校で練習時間が限られグラウンドも４つの部で共有する中で１日およそ２時間の短時間の効率的な練習で力をつけたことなどが評価されました。石橋高校が２１世紀枠・候補校となったのは２０１６年と２０年に続いて３回目で３度目の正直で悲願の甲子園初出場です。

　一方、作新学院は２０１７年以来、６年ぶり１１回目の出場を決めました。作新学院の選手たちはグラウンドに設置されたモニターで発表の瞬間を見守り、「作新学院」の名前が発表されると喜びを爆発させました。作新学院は秋の関東大会で、準優勝した千葉の専大松戸に準々決勝で惜しくも敗れベスト８の成績でした。しかし、３対４と接戦を演じたため選抜出場が有力視されていました。作新学院はこれで６年ぶり１１回目の選抜出場となります。

　今回の選抜は９５回の記念大会のため出場校は例年より４校多い３６校です。抽選会は３月１０日、４年ぶりに対面で行われます。大会は３月１８日に甲子園球場で開幕し、開会式には同じく４年ぶりにすべてのチームが参加します。