２０２２年９月に「いちご一会とちぎ国体」の会期前競技として市貝町で行われる予定だった「オープンウォータースイミング」が中止になった問題で、町は異常気象による水質悪化が原因とする検証結果をまとめ、町議会に２６日報告しました。

　とちぎ国体のオープンウォータースイミングは、市貝町の調整池で選手８５人ほどが出場して行われる予定でしたが、大会の前日に中止が決まりました。市貝町では事業検証委員会を設置して２０２２年１１月から中止になった経緯や原因を調査してきましたが、報告書がまとまり２６日の議会全員協議会で議員に報告しました。

　報告書によりますと、中止の原因はアオコの発生ではなく水質の悪化によるもので異常気象による影響が大きいと考えられています。去年の夏は観測史上最も早い梅雨明けとなり、記録的な高温と雨の少なさから会場となる調整池の水位が下がり、それに伴って水質が悪化したとみられます。水質が基準をクリアしていれば競技を行ったということですが、町では予見は難しかったとしています。

　入野正明町長は担当していた職員に問題はなかったとしていて、自身の責任については３月議会に議案を出すということです。