日本列島に流れ込んだこの冬一番の寒気の影響で２６日も北日本では荒れた天気が続く見通しです。栃木県内の雪のピークは越えましたが２６日は各地で冷え込みが強まり観測史上最低を記録したところもありました。

　２６日の朝の最低気温は大田原で、県内で最も低い氷点下１６．４℃まで下がり１９７６年・昭和５１年に統計を取り始めて以降、１９７７年２月１日に観測した氷点下１１．９℃を大幅に下回る観測史上最低の気温となりました。また、黒磯で氷点下１３．７℃、塩谷で氷点下１３．５℃とこちらも観測史上最低。また那須高原でも２５日記録した１月の観測史上最低気温をさらに更新する氷点下１１．８℃を観測するなど各地で記録的な寒さとなりました。

　この寒波の影響で交通機関にも影響が出てＪＲ宇都宮線の黒磯駅では２６日午前６時前に駅構内のポイントが凍結して切り替わらなくなり、上り電車１本が出発できなくなりました。午前７時過ぎ、１時間２０分遅れで発車しましたが４００人に影響が出ました。また、午前６時２０分ごろには構内に留置してあった３両編成の電車のドアが複数枚、凍結で開かなくなりました。客は乗っていませんでしたが、この電車が運転予定だった黒磯と宇都宮の区間の１往復が運休しました。

　県警交通企画課によりますと２５日午後４時から２６日午前９時までに県内では８７件のスリップ事故が発生しました。このうち日光市土沢では十字路交差点で一時停止しようとした２１歳の女性が運転する乗用車がスリップし、右から来た路線バスと衝突しました。女性とバスの乗客４人、バスの運転手にけがはありませんでした。