B級ご当地グルメ「富士宮やきそば」の缶詰が売られていたので買ってみた
静岡県富士宮市のご当地グルメといえば「富士宮やきそば」。B級ご当地グルメの祭典「B-1グランプリ」では2回もゴールドグランプリを受賞している、とんでもない化け物グルメです。
そんな「富士宮やきそば」が、缶詰になっているというのはご存知でしょうか。そもそも、焼きそばの缶詰って一体どんな味わいなのか……?気になりすぎたので、購入してみました。
◼ 富士宮やきそば缶とは
「富士宮やきそば」といえば、通常の焼きそばには無い「モチモチの麺・肉かす・削り粉」を使うというのが特徴的ですが、厳密には12の特徴を有しているそうです。
富士宮やきそばの普及につとめている「富士宮やきそば学会」のホームページによれば、麺は市内にある4つの製麺所で取り扱う「富士宮やきそば蒸し麺」、水は富士山の湧水、など、細かい決まりがあるそうです。また名称も商標登録されているため、しかるべき申請が必要。
今回紹介する「富士宮やきそば缶」は、そのすべての条件をクリアした「やきそば」の缶詰、ということになります。
通常のやきそばの缶詰と聞いただけでもクレイジーですが、B級グルメの「富士宮やきそば」を缶詰にするという発想が、また斜め上過ぎてむしろステキです。
販売元は焼き鳥などの缶詰で有名な静岡県の老舗缶詰メーカー「ホテイフーズ」。今回は静岡県浜松市の浜松駅で販売されていたものを購入しました。
価格はドンと強気の540円(税込)。お店で食べる「富士宮やきそば」の値段とそう変わらない……。と心でつぶやきながらも「興味」が勝り即購入。
手で持った感じはズッシリと重く、缶詰のなかにみっちりと焼きそばが入っているのが感じられます。缶の側面に書かれていた内容量は110g。
6枚切り食パン1枚が約60gですので、それに換算すると食パン2枚分に近い量が入っていることになります。そう考えると、それなりに満足感は得られる量が入っているようです。
◼ 富士宮やきそば缶の成分など
主な成分としては以下が記されています。
やきそば(めん、キャベツ、ウスターソース、中濃ソース、その他)(小麦・卵・えび・牛肉・大豆・豚肉・りんご・ゼラチン・ごまを含む)(国内製造)、削りぶし粉末(さばを含む)/トレハロース、調味料(アミノ酸等)、着色料(カラメル、クチナシ)、かんすい、酸味料、香辛料抽出物
「やきそば」の麺のみならず、しっかりと「肉かす(牛肉・豚肉)」「削りぶし粉末」が入っており、富士宮やきそばとしての成分が成立しているのがわかります。
◼ 富士宮やきそば缶をあけてみた
では「富士宮やきそば缶」をオープンであります!パカッ。
蓋を開けると、ドーン!でました、富士宮やきそばです。
ちょっと箸で上げてみると、一気に麺が持ち上がりました。もとがモチモチの「富士宮やきそば」だからくっつきやすかったのかもしれません。同時に、肉かすや、削りぶし粉末がまぶしてあるのも目視できます。
なかなかのビジュアルに、少々驚きを隠せません。
◼ 富士宮やきそば缶を食べてみた
早速盛り付けて食べていきます。
おそらくお皿に移してレンジで温めると、より美味しくなるかと思われますが、今回はあえて冷たい状態で食べてみます。
またビジュアルを少しでも改良すべく、別に用意しておいた「だし粉※」を盛ってみました。これで見た目はよくある「富士宮焼きそば」に近づきました。※のりが入った魚の削り粉
ではいただきます。
口に入れた瞬間、ふわっと「ウスターソース」が口の中に広がり、割とパンチのあるテイストであることがわかります。麺のほうは、モチモチとまではいかないものの、かみごたえ十分な麺です。
「肉かす」は少々存在感は薄いものの、ちゃんと意識すればしっかりと肉の味わいがするのがわかります。
食べながらふと思ったのですが、ちょっとしたときの小腹みたし以外に、災害などの非常食にもよさそうです。缶詰の非常食といえばメニューに偏りがあるため、気分転換の一食用に入れておくといいのかなと。
静岡県は「南海トラフ地震」の震源区域ですので、お土産としてだけではなく、地元の方にももっと注目されてもいいのかもしれません。
<参考>
静岡県「B-1グランプリ受賞回数日本一」富士宮やきそば学会
ホテイフーズ
(たまちゃん)