ミカンを長持ちさせるコツは?

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 冬によく食べられる果物の一つが「ミカン」ですが、保存時に傷んでいたり、カビが生えていたりすることがあります。SNS上では、「ミカンは傷むのが早い」「箱を開けたらカビが生えていた」などの声が上がっており、保存方法に悩む人も多いようです。ミカンはどのような方法で保存すると、長持ちするのでしょうか。ミカン農園「COZY farm(コージーファーム)」(宮崎市)の代表、長友亨治さんに聞きました。

「ぬらした新聞紙で冷蔵保存」がお勧め

 長友さんは、ミカンの保存時は「温度」「皮に傷がついていないかどうか」が重要だとアドバイスします。

「基本的にかんきつ類は、『9度以下』の場所で保存するのがベストです。例えば、冷蔵庫の野菜室や玄関先などで保存するのがよいと思います。かんきつ類は傷口から腐敗が進んでいくため、皮が薄いものであれば、表面に傷がついていないものを選んで保存しましょう」

 では、冷蔵庫でミカンを保存するときは、どうすればよいのでしょうか。

「市販の野菜・果物用の鮮度保持フィルムに1個ずつ分けて保存してもよいでしょう。ただ、私の経験上、霧吹きなどで軽くぬらした新聞紙に1個ずつくるんだ後、その上からさらに乾いた新聞紙で包んで保存するのがよいと感じております。当農園では、かんきつ類の一種で糖度が高い『せとか』を完熟させてから収穫していますが、収穫後1カ月程度はその方法で十分保存できております」

 味については、「保存後は多少、皮が柔らかく感じるかもしれませんが、果汁がしっかり残っており、食べるとミカンの“濃縮感”を味わえます」と話しています。