契約更改交渉に臨んだ西武・今井達也【写真:宮脇広久】

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先発3本柱も出遅れ…「当然悔しい思いをした」

 西武・今井達也投手は1日、所沢市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、600万円ダウンの年俸4500万円(金額は推定)でサインした。また入団時から背負った「11」から「48」へ、異例の直訴で背番号を変更することも発表した。

「去年(25試合)の3分の1くらいしか投げられなかったので、当然悔しい思いをした。僕がもっと投げていれば、チームも優勝を目指せたのではないかと思う」と悔やむ一方、「その分、怪我をしている間に新しい出会いがあり、自分を見つめ直す時間になった」と手応えも口にした。

 今季はもともと高橋光成投手、松本航投手とともに先発3本柱の一角として計算されていたが、開幕直前に右内転筋の張りを訴え戦線を離脱。さらに2軍戦で左足首を捻挫し、復帰が遅れた。7月に1軍復帰後は好投を重ねたが、8月末には扁桃腺炎による発熱でまたもや実戦を離れた。それでも9試合5勝1敗、防御率2.41の数字は、実力の高さを証明するには十分だった。

 会見の最後には背番号48に変更することを発表。今季限りで引退し、ファン感謝イベントで花束を渡した「尊敬する先輩」という武隈祥太投手の番号を受け継ぐ。武隈には「球団に反対されるからやめておけ」と言われたが自ら球団に直訴したそうで「正直言って、入団以来チームにあまり貢献できないことが大半だった。心機一転、武隈さんの背番号をもらって、モチベーションは11の時以上になると思います」と気持ちを新たにした。(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)