Illustrator(イラレ)で、を紹介します。線の作り方としては応用的ですが、ポップなアクセント、吹き出し、強調などさまざまな場面で使える利用頻度の高い手法です。■使用する機能「長方形ツール」「楕円形ツール」「ラフ」「クリッピングマスク」目次1.四角に円を重ねて集中線のベースを作るまずは、長方形ツールを選択して[塗り]を黒、[線]なしで黒い四角を描きます(図1)。これが集中線のベースとなります。図1次に楕円形ツールを選択して、[塗り]を白、[線]なしで、shiftキーを押しながらドラッグして正円を描き、四角の前面、中心をそろえるように配置します(図2)。きれいな集中線を描くポイントとしては、この円をベースの四角よりも一回り大きく円を作っておくことです。図22.「ラフ」で円を変形して集中線にするこの円を選択した状態で、効果メニュー→“パスの変形”→“ラフ...”をクリックして、表示されたダイアログで集中線の外観を決めていきます。[サイズ]は集中線の長さを決めます。数値が大きいほど線が長くなり、小さいほど線が短くなります。集中線を作るときは、単位は[パーセント]にしておくと操作がしやすいでしょう。[詳細]は集中線の太さを決めます。数値が大きいほど線が太くなり、小さいほど線が細くなります。任意の数値で好みの線に調整できたらOKをクリックします(図3)(図4)。図3。ここでは[サイズ:30%]、[詳細50/inch]、[ポイント:ギザギザ]にに設定した。適宜数値を調整して好みの集中線を作る図4。円のパスを[ラフ]の効果で変形したことで、下地の黒の四角と相まって、集中線が作成できた3.「クリッピングマスク」で好みの形に切り取る(マスクする)集中線ができたら、最後にはみ出した部分を切り取って好みの形にします。まず、図形ツールやペンツールで切り取りたい形の図形を作成して、集中線の前面に配置します。続いて、作成したすべてのオブジェクト(ここでは、切り取りたい形で作った図形/[ラフ]を適用した円/黒の四角のこと)を選択して、オブジェクトメニュー→“クリッピングマスク”→“作成”を適用。これで好きな形に切り抜かれた集中線の完成です(図5)。図5。「クリッピングマスク」を使うときは、切り抜きたい形のオブジェクトを作って、最前面に配置後、重なっているオブジェクトをすべて選択して適用する以上、Illustratorで集中線を描く方法でした。
●構成:編集部、専門学校講師のイラレさん ●制作:専門学校講師のイラレさん ●編集:編集部