Illustrator(イラレ)で、オブジェクトを回転させる方法を解説します。オブジェクトの回転の基本操作、「選択ツール→バウンディングボックス」と、「回転ツール」を使う方法をそれぞれ解説。そのほか回転するオブジェクトのコピー、「自由変形ツール」の回転も紹介します。■使用する機能「選択ツール」「バウンディングボックス」「回転ツール」目次1.感覚的にオブジェクトを回転する方法オブジェクトの向きを回転させたい場合は、「バウンディングボックス」で回転させるのが簡単です。選択ツールを選んでオブジェクトをクリックすると、オブジェクトを囲む青い線と8つの白い四角が現れます(図1)。これがバウンディングボックスです。白い四角は「ハンドル」と呼びます。図1バウンディングボックスの四隅より少し外側にカーソルを合わせると、回転できることがわかるカーソルに変化します(図2)。図2その状態でドラッグすると、オブジェクトを回転できます。このときShiftキーを押しながらドラッグすると、45°ずつ回転するので、90°や180°に回転する場合はこの方法が便利です(図3)。図32.角度を指定して回転する方法/回転したオブジェクトをコピーする方法Illustratorでオブジェクトの回転する角度を指定したい場合は「回転ツール」を使います(図4)。また、オブジェクトを回転して、コピーする場合もこの方法がおすすめです。図4使い方は、選択ツールで回転させたいオブジェクトを選択した後、回転ツールをクリックすると、回転の中心を決める基準点(水色のマーク)が表示されるので(図5)、アートボード上のいずれかをクリックしてドラッグすると、基準点を中心にオブジェクトを回転できます。図5角度を指定して回転させたい場合は、回転ツールを選択後にoptionキー(Macの場合。WindowsではAltキー)を押しながら画面上をクリックして、ダイアログ内の[角度]を指定します(図6)。図6。回転の角度は数値入力のほか、[角度:]の右のつまみのマークをドラッグしても入力が可能このダイアログで角度を決めた後、「コピー」のボタンをクリックすると、回転した位置にオブジェクトのコピーをつくることができます。回転コピーされたオブジェクトをさらにコピーしていけば、花びらなどさまざまな表現が可能になります(図7)。図7角度の決め方は、1周が360°なので、その間にいくつオブジェクトを作りたいかで決めます。今回の桜の花びらの場合、5つのオブジェクトでできているので、360° ÷ 5 = 72°。つまり[角度:72°]にして、コピーボタンを押して作成しました。3.自由変形ツールでオブジェクトを回転「自由変形ツール」を使うと回転のほか拡大縮小、傾斜をつけるなどの変形も同時に行うことができます(図8)。回転の方法は、バウンディングボックスを使った操作と同じで、オブジェクトの外側にカーソルを合わせドラッグするだけです(図9)。自由変形ツールに関しては、「図形の形を変える/好きな形・自由な形にする」で、詳しく解説していますのでそちらをご覧ください。図8。自由変形ツールを表示させるには、ウィンドウメニュー→“ツールバー”→“詳細”を選んで詳細ツールバーに切り替える図9以上、Illustratorでオブジェクトを回転させる方法でした。
●構成:編集部、専門学校講師のイラレさん ●制作:専門学校講師のイラレさん ●編集:編集部