キエーヴォ、日本でも着た「貴族エンブレム」ユニ!今こそ推したい“懐かしユニフォーム”
ちょっと懐かしのユニフォームをさらっと軽くご紹介する「Qoly × LFB Vintage」ブログのQoly版。
今回はJリーグクラブとの試合でも使用したキエーヴォ・ヴェローナの2002-03シーズンモデルをお届けします。
キエーヴォ・ヴェローナ 2002-03 Joma サード半袖
セリエAを7位で終えた2002-03シーズンのユニフォーム。水色が印象的なサードキットですが、首周りにはチームカラーの黄色をしっかりと使っています。
キエーヴォはクラブ史上初のセリエA昇格となった01-02シーズンをいきなり5位でフィニッシュし、欧州サッカー界で話題になったチーム。その当時のチームは“ミラクル・キエーヴォ”と称賛されましたが、この02-03シーズンもミラクルのイメージを残しながらリーグ7位と好調でした。
このシーズンはUEFAカップにも出場。当然ながらクラブ史上初となるUEFAの大会でしたが、こちらは初戦となった1回戦でツルヴェナ・ズヴェズダ(セルビア)に敗れています。初戦敗退とはいえ、初の1部昇格から2年目であったことを考えれば、国際大会に出場しただけでも立派です。
キエーヴォのエンブレムといえば黄と青で彩る“ロバに乗る貴族”のデザインが有名ですが、サード(あるいはアウェイ)には梯子を描いた臙脂のエンブレムを使っていました。
このデザインは、かつてヴェローナの街を統治した名門貴族スカラ家の紋章。“スカラ”とはイタリア語で梯子や階段を意味します。貴族の紋章とはいかにも欧州ですが、日本でいうなら家紋をエンブレムに取り入れる水戸ホーリーホックやヴァンフォーレ甲府などが多少はそれに近い...かもしれません。
当時の選手は、オリバー・ビアホフ、シモーネ・ペッロッタ、セルジオ・ペリッシエール、ニコラ・レグロッターリエ、ファビオ・モーロ、フェデリコ・コッサート、ダニエル・アンデションなど。
ドイツ代表やウディネーゼ、ACミランなどで活躍したビアホフはこのシーズンを最後に現役を引退していますが、実は現役最後となった試合の開催地は日本でした。
2003年6月にキエーヴォは親善試合のために来日し、宮城県の仙台スタジアムでベガルタ仙台と対戦。この水色のサードユニを着用して試合に臨みましたが、結果はスコア2-1で仙台に敗れています。その試合を最後にビアホフはスパイクを脱ぎ、現役生活に別れを告げました。
まだミラクル・キエーヴォの余韻漂う02-03シーズン。そしてビアホフが日本での現役最後の試合で着たユニフォーム。懐かしさと感慨深さが入り混じる貴族エンブレムの一着。
そんなキエーヴォの02-03サードユニフォーム。「Qoly × LFB Vintage」で新品が入手可能です。