彩虹眷村、壁画がペンキで塗りつぶされる 著作権巡りトラブル/台湾
![彩虹眷村、壁画がペンキで塗りつぶされる 著作権巡りトラブル 台湾・台中=写真は台中市政府提供](https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/2/1/213c1_1290_89bd5c92_8c9a9ad3-m.jpg)
色とりどりの壁画を描いたのは、同村に暮らしていた黄永阜さん。今年で98歳を迎える黄さんはメディアで広く取り上げられ、「虹のおじいさん」として知られる。絵が塗りつぶされたことに対し、黄さんは同31日、「一生かけた創作が台無しにされた」とのコメントを発表した。
そんな中、市は建物の補修工事のため、同社に立ち退きを要請。同社の代表者は、ペンキで絵を塗りつぶしたのは抗議の意を示すためだとし、「市が原状回復を要求したので従った」と説明している。塗りつぶしたのは同社のメンバーが描いた部分で、黄さんの絵は残してあるという。
市政府文化局は、器物損壊容疑で同社の代表者らを告訴した。陳佳君局長は1日、報道陣の取材に対し、土地や建物に加えて壁画も市の所有物だと述べ、破壊することは許されないとの立場を示した。
(蘇木春、趙麗妍/編集:楊千慧)