JR東日本(東日本旅客鉄道)は、海浜幕張駅・高輪ゲートウェイ駅で導入済みの案内AIシステムを新規に品川駅・渋谷駅・池袋駅・秋葉原駅の改札窓口・コンコースに試行導入し非対面での接客対応、遠隔精算業務の検証などを行うことを発表。7月1日から検証を開始している。

案内AIシステムの利用イメージ(同社資料より)

システムは、JR東日本では初となるインバウンド対応の文字による同時翻訳機能を実装、品川駅、渋谷駅、池袋駅、秋葉原駅に追加で7月1日から2023年12月31日までの期間に試行導入する。試行導入に合わせて切符やICカードなどの遠隔精算の検証も7月1日から開始。2023年1月31日まで、品川駅(北改札)、渋谷駅(新南改札)、池袋駅(北改札・中央2改札)、秋葉原駅(中央改札)、高輪ゲートウェイ駅・大宮駅(中央改札北側)で実施される。検証は案内AIシステムの筐体を通して駅社員が駅事務室より行う。

案内AIシステムの文字による同時翻訳機能の利用イメージ(同社資料より)

案内AIシステムには、各駅改札窓口で尋ねられることが多い項目のTop6をボタンとして表示、ボタンをタッチすることでAIがその内容の接客を行う。6項目以外の質問も音声入力ボタンをタッチすることでAIが音声対話で接客を行う。2018年に開始した「案内AIみんなで育てようプロジェクト」で開発が続けられ、2020年3月に高輪ゲートウェイ駅に試行導入されるなど導入を拡大しながら機能実装を進めている。

高輪ゲートウェイ駅に導入済の案内AIシステムの筐体(同社資料より)