お弁当が飽きずにおいしく!大学生弁当作家のとっておき6つのコツ
つくるのが手間だったり、マンネリ化してしまったりする毎日のお弁当。「ほんのひと工夫でお弁当はもっとおいしく楽しくなります!」と話すのは、SNSのフォロワー数約10万人以上と大人気のお弁当作家・のんさん。ここでは、のんさん流の毎日のお弁当づくりのコツと、ボリュームたっぷりで家族もよろこぶチキン南蛮弁当のレシピをご紹介します。
毎日のお弁当がさらにおいしくなる6つのコツ
高校生のころ、ダイエットで誤った食事制限をして体調を崩した経験から食の大切さに気づき、家族の食事づくりを始めたという弁当作家・のんさん。毎日の食事づくりのなかでとくに大切にしているのが「お弁当」だそう。SNSで発信している自分のため、家族のためにゆるっとつくるがんばりすぎないお弁当は、簡単なのに見た目も華やかで大人気!
●コツ1:がんばりすぎず、上手に手抜き
朝、バタバタ、イライラしながらつくるお弁当は、見た目も味も残念に仕上がってしまい、モチベーションも低下気味に。毎日のお弁当づくりを楽しく続けるために、つくりおきおかずや冷凍おかず、煮豆などの市販品にも頼りましょう! ときには一品おかずのお弁当なんて日も。なぜか手抜き弁当の日ほど、弟に「今日の弁当おいしかった!」なんて言われたりします。
●コツ2:衛生面を最優先にする
お弁当が原因で家族が体調を崩してしまわないよう、衛生面は第一優先にしています。とくにおかずが傷みやすい夏は要注意。肉、魚、卵、乳製品などは意識してしっかりと火を通す、おかずやご飯はちゃんと冷めてからフタをする、おかずの水けはペーパータオルに吸わせる。酢の物や梅干しを入れるなど。一年を通して傷みにくい工夫を大切にしています。
●コツ3:味のバランスを考える
つめるおかずの味に変化をつけるのが大切! しょうゆ系の甘じょっぱい主菜、かぼちゃやさつまいもを使った箸休め、マリネや酢の物などの酸味がさわやかな副菜といった感じでバランスよくつめ、最後まで楽しく食べられるようにしています。
また調理法も揚げ物、煮物、あえ物とバリエ豊かに。食べているところを想像しながら献立を考えると、よりよい組み合わせを思いつきますよ。
●コツ4:冷めてもおいしい一工夫を
いつものおうちごはんなら、できたてアツアツのおかずや冷えたサラダなど、温度管理した状態で食卓に出せますが、お弁当は冷めた状態で食べるのがスタンダード。食材の下味をしっかりつけてメリハリをつけたり、ご飯はギュッとつめず、ふんわりと入れたり。ひと工夫で差がつきます。できたてではなく、料理が冷めた状態で味見をしてみるのもいいかもしれません。
●コツ5:かたくり粉を味方につけて
お弁当づくりの強い味方となるのがかたくり粉。温かいうちに食べた方がよさそうな料理でも、水溶きかたくり粉でとろみづけをすると味がよく絡んで、冷めてもおいしく食べられます。お肉にかたくり粉をまぶして炒めると、冷めてもしっとりやわらかに。さらに汁もれの心配も減りますし、テリッとつややかな見た目になってぐっとおいしそうに。まさに一石三鳥です。
●コツ6:マイナーチェンジで夕食にも
忙しいときは毎日の料理に手が回らなくなるときも。そこで、夜は翌日のお弁当を考えながら夕飯をつくり、朝は、その日の夕飯のことを考えながらお弁当をつくるように。夕食のおかずを多めにつくり、余った分を翌日のお弁当にスライドしたり、余ったお弁当のおかずをその日の夕飯にスライドしたり。少しアレンジすれば食べ飽きません。
がっつり食べたい!揚げないチキン南蛮弁当
食欲モリモリな日のお弁当といえばチキン南蛮。甘酸っぱい鶏肉とこってりタルタルソースで、ご飯がすすみまくり。赤色のえび、黄色のかぼちゃ、緑色のほうれんそうもつめて、彩り、味、栄養バランスもよいお弁当に仕上げました。
●揚げないチキン南蛮
漬物入りタルタルソースをたっぷりかけて。
チキン南蛮【材料(3〜4人分)】
鶏もも肉 2枚
塩 適量
酒 大さじ1
薄力粉 適量
溶き卵 1個分
A[しょうゆ、酢各大さじ3 砂糖大さじ2 みりん大さじ1]
サラダ油 適量
タルタルソース(下記参照) 適量
タルタルソース 【材料(つくりやすい分量)】
ゆで卵 2個
柴漬け(またはたくあんなど好みの漬物/刻む) 適量
B[マヨネーズ大さじ4 砂糖、酢各小さじ1]
塩、コショウ 適量
【つくり方】
(1) 鶏肉は厚みを均等にして食べやすい大きさに切り、塩と酒をまぶして10分間ほどおく。水けをふき取って薄力粉を全体にまぶし、溶き卵を絡める。
(2) フライパンに多めのサラダ油を中火で熱し、鶏肉を並べる。2分間ほど焼いたら上下を返し、もう2分間ほど焼いて火を通し、取り出す。
(3) フライパンの油をざっとふいてAを入れ、鶏肉を戻し入れて弱火にかけて煮絡める。
<タルタルソース>
(1) ボウルにゆで卵を入れ、フォークでつぶす。
(2) 柴漬け(またはたくあんなど好みの漬物)、Bを加えてよく混ぜ、塩、コショウ適量で味を調える。
●エビのガーリック焼き
【材料(3〜4人分)】
エビ(殻つき/無頭) 10尾(100g)
A[ニンニク(すりおろす)小さじ1/2 オリーブ油大さじ1 塩1つまみ コショウ少々]
5色あられ(市販/またはパン粉や粉チーズ) 適量
【つくり方】
(1) エビは塩適量(分量外)をもみ込み、洗い流す。殻をむいて背ワタを除き、水けをふき取る。Aは混ぜ合わせる。
(2) オーブントースターの天板にアルミ箔を広げてエビを並べ、Aを塗り、5色あられを散らす。オーブントースターで5分間ほど、エビに火が通るまで焼く。
●カボチャのマリネ
こんがり焼き色をつけて。ほっくり甘い箸休め。
【材料(3〜4人分)】
カボチャ 1/4個
A[酢大さじ2 砂糖大さじ1 塩、コショウ各少々]
オリーブ油 適量
【つくり方】
(1) カボチャは5mm厚さの食べやすい大きさに切る。Aはバットに混ぜ合わせる。
(2) フライパンにオリーブ油を中火で熱し、カボチャを並べ、両面をこんがりと焼いて火を通す。熱いうちに(1)のバットにあけ、そのままおいて冷ます。
●ホウレンソウのおひたし
【材料(3〜4人分)】
ホウレンソウ 1束
A[混合だし1カップ しょうゆ、みりん各大さじ1]
【つくり方】
(1) Aを耐熱容器に入れてふんわりとラップをし、電子レンジに30秒間かけ、粗熱をとる。
(2) 鍋に湯を中火で沸かして塩適量(分量外)を入れ、ホウレンソウをやわらかくなるまでゆでる。ざるに上げて冷水にとり、ギュッと絞って水けをきり、3〜4cm長さに切る。
(3) ホウレンソウをボウルに入れ、(1)を加えて30〜1時間ほどおく。
お弁当をつめる際に、ショウガの甘酢漬け(市販)を添えれば彩りも華やかに!