50代のよくあるお悩み「趣味がない」。暮らしの中で「好きの種」を見つけるコツ
50代の女性のよくあるお悩みに「趣味がない」というものがあります。カウンセラー・エッセイストの若松美穂さんが、趣味といえないまでも自分が好きなこと・心地いいことを把握することの大切さについて教えてくれました。
私が好きなこと5つ。あれこれ分母を増やして趣味につなげる
50代前後の方のお悩みとして「趣味を探さなくちゃ」「したいことがない」というお話を伺うことがあります。周囲を見て、することがある人や楽しそうにしている人がいると、自分にはなにもない…と焦るという人まで。
そういう私も、特化してこれ! というほど上手なことはありません。でも、好きなこと、楽しいと感じることは色々あります。そんな「好きなことを見つけるヒント」をお送りします。
●1:花を飾る
たとえば、庭のお花をちょこっとカットして飾ること。この時期は虫がついていることがあるので、家に持ち込む前に一度よく洗います。いつもではなく、ほんと気が向いたときにするだけです。
花が好きな方は、フラワーアレンジメントやお花を習ったり、趣味につなげやすそうです。
●2:雑貨をディスプレーする
好きな雑貨を集めて飾るのも好きです。2階のトイレは、好きなものを飾る場所にもなっています。それだって、絶対これを集めるというほどのこともなく、自分が見て好きなもの…という感じ。
インテリア好きの方、雑貨好きな方はそれが趣味になりそうですね。
●3:ちょっとしたものをプレゼントする
いいなと思ったなにかを、お友だちにプレゼントするのも好きです。
こちらのクレンジングは、だれに差し上げても「よかったよ」「リピートしてるよ」と言ってもらえる一品。
セレクト力、プレゼント力は趣味ではないかもしれませんが、円滑なおつき合いに欠かせない暮らしの知恵だと思います。
●4:ぴったり合う収納を見つける
さらに、家事の中に楽しみを見つけることも。
一度使ったハンディモップ。しまうときに入れものがほしいなと思っていました。
厚みがなくて、IKEAの縦長ジッパーバックがぴったり! こんな発見をしたときには、「おおっ〜」とうれしくなります。
収納系の「好き」は極めると整理収納アドバイザーや片づけなどのお仕事にもつながりそうですね。
●5:かわいいカフェで#ヌン活する
少し前のこと、アフタヌーンティー好きの友達にお誘いをいただき、3軒くらい選択肢を挙げてもらいました。詳しく調べず、「かわいらしいお友だちの雰囲気に合うかな」と選んだお店が、ジンジャーガーデン青山。
お店についてから「かわいらしすぎた?」と焦りました。
周りは20代の子ばかりの中に、40代・50代2人。おもしろすぎたけれど、この雰囲気に魅力を感じてしまっています。次はお花いっぱいのランチに行きたいと、友達にリクエストしてしまいました。流行りのヌン活こそ趣味につながるかもしれません。
●経験を増やして好きなことを見つけ、趣味につなげる
ふと趣味ってなんだろう? と調べてみたら、「専門としてではなく、楽しみとして愛好する事柄」とありました。ということは特別得意ではなくてもいいということですよね。
「自分が、なにを楽しいと感じるのかわからないのです」というお声もありますが、それであれば、経験数を増やしてみてはとアドバイスしたいです。
どこかへ行って、なんでもやってみて、選ぶことのできることの分母を増やせば、その中でなにかひとつくらいは、いいなと感じ、趣味につながることが見つかるような気もします。