2009年5月静岡国際陸上競技大会の女子200mで、当時の日本新記録となる23秒14で優勝した福島千里氏。1か月後に自身でその記録を塗り替えた(写真・時事通信)

「第106回 日本陸上競技選手権大会」が、6月9日から12日の日程で開催中だ。

 大阪市のヤンマースタジアム長居でおこなわれている大会では、10日には男子100mの決勝が注目を集めた。サニブラウン・アブデル・ハキーム選手が10秒08のタイムで、3年ぶり3回めの優勝をはたし、世界選手権の代表に内定している。

 一方、SNS上で注目を浴びているのが、大会を中継しているNHKで解説をつとめる、女子100mと200mの日本記録保持者である元陸上選手・福島千里氏だ。

 現役時代は、その圧倒的な強さで人気を集めた福島氏だが、当時から、インタビューなどへの回答があまり得意ではない“口下手”キャラとしても知られていた。

 福島氏は、1月に引退を発表したばかり。元トップアスリートの視点からの本格的な解説が期待されていたが、言葉を選びながらの、かなりゆっくりとした話しぶりに、SNSでは厳しい意見が飛んだ。

《現役時代は好きだったが解説に呼んではいけないタイプの人だった…》

《ぎりぎり放送事故の喋り!》

 一方で、自身の競技ではないハードルなどにもコメントを求められ、「○○と思いました」と、感想を述べるしかないような状況に追い込まれる福島氏を、応援するコメントも寄せられた。

福島千里さんのふわっとした解説好き》

陸上の全日本、解説に福島千里さん来てるんだけど、受け答え大丈夫かなと謎の親目線になってる。》

福島千里が解説! 頑張れ!w 選手たちと同じくらい応援してる!w》

 選手たちの素晴らしい競技内容だけではなく、名解説を楽しむのも、スポーツ観戦の醍醐味。名解説者への長い道のりの、スタートラインの立った福島氏を応援したい。