神戸は京都に1-3で敗れ、開幕から8試合未勝利。このリュイス監督の初陣を勝利で飾れなかった。(C)J.LEAGUE PHOTOS

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 ヴィッセル神戸は4月2日、J1リーグ第6節で京都サンガF.C.と対戦。このカードはJ1で12年ぶりに実現した。

 試合はホームの神戸が49分に初瀬亮のJ1初ゴールで先制するも、55分と58分に失点し、逆転される。さらに終了間際の90+4分にも追加点を決められ、1-3の敗戦。これで開幕8試合白星なし、京都に開幕戦以来となる今季2勝目を献上した。

 リュイス・プラナグマ監督の初陣を勝利で飾れなかった神戸だが、復調の兆しは随所に見られた。

 変更点としてはまずフォーメーションが挙げられる。以前の4-4-2の中盤ダイヤモンド型から、今節のスタート時は4-2-3-1に変更。サプライズとしては右サイドハーフに初瀬、左サイドハーフにボーシャン・クルキッチを起用した点だ。リュイス監督はその意図をこう説明している。
 
「怪我人が多く、右サイドで縦への突破力を持っている選手が欠けているなかで、亮(初瀬)は縦への突破力を持っている。(中略)京都の左SBは、アグレッシブにプレスに来るタイプなので、高徳(酒井)と亮を使ってサイドで1対1を作るようにと考えていた。また、ボージャンを左に入れたのは攻撃面で左からサコ(大迫勇也)のサポートをしてもらい、フィニッシュの局面でゴールに近づいてもらおうと思った」

 49分の先制点が、ボージャンのドリブルと初瀬の攻め上がりから生まれたことを思うと、監督の采配が的中したと言える。そしてこのシーンに“リュイス・イズム”が集約されていると考えられる。

 左SBに入った小林友希がボールを失った瞬間、山口蛍が即座にプレスをかけて奪い返し、初瀬がこぼれ球を拾ってアンドレス・イニエスタとのパス交換で相手のプレスを回避。ここから左サイドに展開し、これを受けたボージャンがドリブルで相手DFを混乱させ、中央に走り込んできたイニエスタへ横パスを入れる。京都DFの処理ミスでボールが右へ流れると、初瀬が拾ってゴールへとつなげた。
 
 ポイントは2つある。1つは初瀬のポジショニングだ。

“コンパクト”を守備のテーマに掲げるリュイス体制では、最終ライン4人と中盤4人がフラットな2ラインを形成し、両サイドが中央に絞り込むことでコンパクトなブロックを作っていた。そしてイニエスタと大迫が前に残り、ボール回収後のカウンター攻撃やポゼッションの起点を担った。三浦淳寛前監督のコンセプトにも通ずる部分はあるが、選手個々の役割をもっと明確にした印象だ。