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D2Cのスナック企業、発売1年でスーパー大手と契約した背景

CPGのスタートアップ企業は、食料品店との取引を早くも進めている。ただし、これらの企業が、まだ比較的無名でも売上を伸ばすことができるホワイトスペースをうまく見つけたことを納得させることができればの話だ。最新の例は、グーイスナック(Gooey Snacks)で、ヌテラ(Nutella)とは異なり、パーム油や、乳製品、人工香料を使用していないチョコレートスプレッドだ。昨年8月に発売されたグーイスナックは、3月22日にスーパー大手のクローガー(Kroger)と販売パートナーシップを結んだと発表した。同社の製品は、まず約2000店舗のクローガー直営店で販売され、今夏以降にはさらに多くの店舗で取り扱われる予定だ。グーイスナックは、昨夏に400万ドル(約4億8700万円)のシード資金で立ち上げた食品・飲料コングロマリットであるスターデイ・フーズ(Starday Foods)の最初のブランドである。スターデイは、自らをハイテクノロジー企業として位置づけてようとしている。しかしそれは、同社が「消費者が食品・飲料の分野で求めている、これまで満たされていなかったトレンドや、成分カテゴリー、イノベーションに関するファーストパーティおよびサードパーティの消費者データの兆候」を引き出すための、独自の技術プラットフォームを社内で構築したからだと、スターデイの共同創業者でグロース担当バイスプレジデントのキャロライン・マッカーシー氏は、最近筆者に語ってくれた。マッカーシー氏によると、これは、スターデイがこれまでのCPGコングロマリットよりも効率的に新しいブランドを立ち上げるのに役立つという。グーイスナックによって、スターデイはビーガン向けヌテラのようなブランドをスタートすることができた。「ローンチ時にリスクを冒すことができる」 とマッカーシー氏は話した。このアプローチはクローガーの注目を集めた。スターデイは、昨年のグーイスナック発売からわずか2週間後にクローガーと販売契約を結んだ。「その背景にあるのは、データ駆動型のアプローチを用いて、クローガーの顧客にグーイスナックが市場に何をもたらしているのかを理解してもらい、なぜ店頭の顧客がその製品を購入したいと思うのかを理解し、最終的にそのカテゴリーでの速度をさらに高められるようにすることだった」とマッカーシー氏は語った。ーー[原文:Gooey Snacks launches in Kroger less than a year after launch]Anna Hensel(翻訳・編集:戸田美子)

MR Newsレビュー

速報系ニュースを振り返る「MR Newsレビュー」。今回は3月18日(金)〜3月24日(木)にモダンリテール[日本版]のTwitterでご紹介したニュースをまとめました。インディテックス2021年度業績、eコマース売上が総売上の4分の1に達する アバクロがアスレチックウェアに参入 ワービー・パーカー第4四半期、売上伸長も損失が膨らむ オールバーズ、NYに過去最大規模の新店舗 ゲームソフト販売最大手のゲームストップ、NFTマーケットプレイスを立ち上げ 燃料価格高騰、宅配ドライバーたちにも影響 H&Mが外部ブランドをオンライン販売、大手マーケットプレイスに対抗 ナイキ第3四半期収益、14億ドル(約1686億円)で着地 L.L.ビーン2021年度業績、売上高2ケタ増 カニエのファッション、メンズのトレンドに浮上 Shopify、リンクインバイオ機能「Linkpop」を発表 メイシーズ、オフプライス業態の出店を加速 昨年上場のオン、商品と販売網の拡大に注力 スターバックス、組合結成の波広がる BNPL企業、ガソリンスタンドとタッグ インスタカート、15分配送に再挑戦 デジタル・ネイティブ・ブランド、実店舗進出の動き強まる Edited by 戸田美子