macOS 12.3適用の一部環境で、PCI-E GPUに大幅な性能低下現象が発生中
15日にmacOS 12.3が配信開始されましたが、Macに外付けGPU(eGPU)ボックス、あるいはMac ProにPCI-Eグラフィックボードを挿したユーザーの一部から、グラフィック性能が低下したとの声が報告されています。
米AppleInsider宛てのあるメールによると、Macの統合GPU(プロセッサ内蔵GPU)が「2800ドルもするW6800Xカード」よりも速く動作したとのこと。もちろん内蔵GPUが劇的に速くなったわけではなく、高価なPCIーEグラフィックボードの性能がガタ落ちしたことを意味すると思われます。
この問題はmacOS 12.3のベータ版から存在していたようで、米MacRumorsの読者フォーラムでは2月2日に苦情スレッドが立てられていました。本症状は外付けGPUボックスに挿したPCI-Eグラフィックボード、あるいは一部のMac Proにグラフィックカードを直挿しした環境で生じている模様です。
そこでAppleInsiderがテストを実施すると、パフォーマンスの低下する例は確認できたものの、すべてのケースで発生するわけではないそうです。外付けGPUボックスとPCI-Eグラフィックボードの様々な組み合わせで試したところ、あるケースでは低下し、別のケースでは低下しないというぐあいです。
またPCI-Eグラボがフルスピードで動く場合は、Mac Proと外付けGPUボックスのどちらに入っている場合であれ、動作速度は変わりはないとのことです。外付けボックスを取り替えても速度に差は出ないと報告されています。
またMac Pro+アップル公式販売のW6900X MPXモジュールは問題なく動作した一方で、Sapphire AMD Radeon RX 6900 XT(アップル推奨だが公式ストアで販売されていない)は同じシステムで約半分のスピードという環境もあったとのこと。さらに同じ環境ではRX 6900 XTカードは問題なく機能していたそうで、同じGPUでも個体差による挙動の違いが激しいのかもしれません。
一部のパワーユーザーにとって問題ではあるものの、外付けGPUが動くのはインテルMacだけであり、そもそもAppleシリコン搭載Macではサポートされていません。たとえば24インチiMacでもすべて統合GPUにより処理されているため、影響を受ける範囲はかなり限定的になりそうです。
とはいえ、インテルMac Proや外付けGPUボックスに投資している人はクリエイティブのプロフェッショナルである場合が多く、レンダリング等が超鈍足になれば仕事に大きな支障が出かねないと思われます。この問題をアップルが公式に認めてドライバの更新やバグ修正を配信するまで、そうしたユーザーはmacOS 12.3へのアップデートを見送るのが賢明かもしれません。
Source:AppleInsider
